日本ハムが今オフ、若手育成強化を念頭に大金を投じて千葉・鎌ケ谷にある二軍施設の拡充に動き出している。その一つが高性能打撃練習マシン「トラジェクトアーク」の導入だ。
同マシンはカナダのトラジェクト・スポーツ社が開発した高機能を誇る打撃練習用の投球マシン。投手のバーチャル映像や球速、球種、ボール回転数などをデータに基づいて再現できるのが特徴で、すでに米球界では大谷翔平が所属するドジャースなど複数球団が積極活用している。日本球界でもソフトバンクや巨人が導入済みだが、日本ハムも26年シーズン開幕前までに二軍施設内に同マシンを設置。当面は二軍選手の育成向けに活用する予定で、その後は一軍本拠地・エスコンフィールド内にも導入を検討していくと言う。
さらに球団側は選手の育成強化に合わせハード面の拡充にも着手。26年5月頃をメドに鎌ケ谷スタジアム左翼後方に新たな建物を建設。現在選手寮内にあるトレーニングルーム(約200平方メートル)の2倍規模のトレーニング施設を新設すると言う。
今回の施設拡充にかかる費用は総額でおよそ4億円。二軍へのこうした巨額投資は球界内でも異例のことだが、球団関係者はその重要性をこう明かす。
「チームの戦力強化には選手の補強も大事ですが、常勝チームを目指すためには新人選手を含めた若手選手の育成もおろそかにはできない。今回の二軍施設への投資はその一環です。高性能機器の導入には更新料も含め莫大な費用がかかりますが、強いチームを作るためには必要不可欠。今後も一軍だけでなく二軍にもお金はかけていくつもりです」
日本ハムの二軍はすでに2030年をメドに北海道に移転することが決定済みだが「既存施設への投資は移転ギリギリまで行う」と球団幹部も力を込める。
ここ2年はいずれもリーグ2位とあと一歩のところでリーグ優勝を逃しているが28日にはソフトバンクから自由契約となっていた2年連続最多勝の有原航平投手(33)の獲得を発表。着々とチーム強化が進むだけに悲願のリーグV&日本一に向け一、二軍共に抜かりはなさそうだ。












