ブロンクスが再び動き出そうとしている。インド系の米メディア「スポーツキーダ」が伝えたところによれば、2025年にヤンキースで好成績を残し、FAとなったコディ・ベリンジャー外野手(30)を巡り、名門が再契約を諦めずに水面下でいまだ綱引きを続けているという。

 カギは条件面だ。米紙「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者は、球団評価額82億ドル(約1兆2946億円=米経済誌「フォーブス」算出)ともされるヤンキースが年平均3000万ドル(約47億3000万円)規模のオファーを提示した一方、ベリンジャー陣営は「7年契約」を求めており、隔たりは小さくないと報じた。

 合意まではまだ距離がある――そんな空気が漂う。それでも、米メディア「ファンサイデッド」のロバート・マレー記者はベリンジャーの去就について「最終的に契約するのはヤンキースだろう。対抗馬はメッツくらいしか思い浮かばない」と見立てた。メッツがオプトアウト付き短期契約で揺さぶりをかける可能性も示唆され、ニューヨーク勢同士の主導権争いが熱を帯びてきた格好だ。

一方で、交渉が長引けば代替ルートも浮上する。同記者はヤンキースがボー・ビシェット内野手(27)の獲得を「真剣に」検討しているとも伝えており、補強ターゲットが二正面化する気配。ベリンジャーには古巣カブス、ドジャースなどの関心も噂される中、ヤンキースは打線強化の〝次の一手〟を同時進行で探っているという。

 外野の穴はジェイソン・ドミンゲス外野手(22)、あるいはスペンサー・ジョーンズ外野手(22)が埋める選択肢もある。だが、主砲級の決断がひとつ下れば、連鎖的にロースター全体が動く。ベリンジャーか、ビシェットか。それとも両にらみのまま、結局のところ他球団移籍で電撃決着か。今のところ期待に反してほぼ無風となっているブロンクスの〝静かな冬〟は、まだ終わりそうにない。