「2位じゃダメ」な男は、プロ1年目の初日から燃えていた。8日、広島は廿日市市の球団施設で新人合同自主トレを開始。育成を含めた9人のルーキー選手たちが約3時間、キャッチボールやランニングで汗を流した。
そんな中、初日からたくましい一面を見せたのが、ドラフト2位・斉藤汰直投手(22=亜大)だ。
最大約40メートル、その間の10メートル程度の距離を往復して走る通称「シャトルラン」では完走後、地面に崩れ落ちる選手もいたなか「同期が横にいたので、負けられないという気持ちで走っていました」と、インターバルの間でヒザに手をつくこともなく息を整え、完走してみせた。
9人中、7人が大卒の赤ヘルのルーキーのなかでも〝同期〟へのライバル心はピカ一だ。母校・亜大の先輩で斉藤の担当スカウトでもある松本有史スカウトは「本人は大学からプロに行くからには必ず『1位』で、という気持ちを持っていたみたいで、1位で指名されなかったことを相当、悔しがっていた」と明かす。
もちろん2位でのプロ入りも、ドラフト上位での入団だ。だが、斉藤と同じ東都リーグで活躍した中西聖輝(青学大→中日)や、大川慈英(明大→日本ハム)、藤原聡大(花園大→楽天)ら、斉藤と同じ大卒組の3人が自分より〝格上〟の1位指名を受けたことは、奮起の源となっているという。そんな要因もあり「自分でも『まだ足りないところがある』みたいな気持ちでプロの世界に入ってきている。性格的にも、向上心の塊です」(松本スカウト)と、1年目から即戦力としての活躍に期待を寄せる。
最速152キロの直球とフォークを武器に東都リーグでも高い奪三振率と完投能力を誇る183センチ、95キロの本格派右腕。当面の目標となる開幕一軍入りはもちろん、ルーキーイヤーから先発ローテーション入り&2桁勝利を目標に、プロの世界で『世代ナンバーワン』を目指す。












