新日本プロレス4日東京ドーム大会でデビューしたウルフアロン(29)はプロレスへの適応力を見せつけ、マット界に衝撃を与えた。
一方で東京五輪柔道100キロ級金メダリストは、総合格闘技(MMA)の世界でもノドから手が出るほど欲しい人材だ。実際に柔道の五輪金メダリストは1992年バルセロナの吉田秀彦、2000年シドニーの滝本誠、08年北京の石井慧と、これまで3人がMMAに転向している。
ウルフ本人は昨年6月の新日本入団会見でMMA転向は「全く頭になかった」と言い、MMA団体からの参戦オファーも「なかったですね」と話していた。果たしてこれは本当なのか?
昨年大みそかの格闘技イベント「RIZIN師走の超強者祭り」で、さいたまスーパーアリーナに4万5043人の大観衆を集めたRIZINの榊原信行CEO(62)は取材に「話はしていないですね。総合に来てほしいと、いろんな人を介してウルフアロン選手にアプローチしたことはないです」と明かした。
なぜか。榊原氏は「僕は早いタイミングで、新日本に(行きたい)って聞いていたんで、プロレス志向が強いんだろうと思っていた」と語る。日本最大の格闘技イベントを仕掛けるプロモーターの耳にも、ウルフのプロレスにかける情熱が伝わっていたのだという。その上で「新日本プロレスでどんな活躍を見せてくれるか。存在感ある選手になってくれたらいい」とエールを送った。
ウルフの柔道の所属先だったパーク24柔道部の総監督を務める吉田氏も、昨年10月の「VIVA JUDO!杯小学生柔道大会」で、「(一昨年夏のパリ)五輪が終わって『もう引退します。プロレスにいって、こういうふうにやっていきます』と言っていた。そういう人生設計を自分で考えていて、こいつはエライなと思った。自分の頃は、そんなに考えられなかったから」と語り、後輩金メダリストのプロレスへの意欲に感嘆していた。
オファーさえも出せないウルフの〝プロレス魂〟に期待は高まるばかりだ。














