バルセロナ五輪柔道銀メダルでプロレスラーとしても活躍した〝元暴走王〟小川直也氏(57)が取材に応じ、4日の新日本プロレス東京ドーム大会で衝撃デビューを飾った東京五輪柔道100キロ級金メダルのウルフアロン(29)について、見解を語った。
NEVER無差別級王者のEVILとタイトル戦で激突したウルフは、EVIL率いる極悪軍「ハウス・オブ・トーチャー」の無法介入にも耐え、逆三角絞めを決めて快勝。デビュー戦でベルト奪取という大快挙を成し遂げた。テレビ中継で観戦した小川氏は「ウルフは今できることを精一杯やっていた。良かったんじゃない」と、珍しくたたえた。
ファイトぶりも「試合は面白かったよね。オレが知っている新日本の試合、バチバチやり合うストロングスタイルじゃなかったけど」と、微妙な言い回しながら評価する。自身も1997年4月のプロレスデビュー戦では、当時のIWGPヘビー級王者・橋本真也と一騎打ちして勝利を収めた。「勝ったけど、あれは橋本さんの手のひらに載せられていただけ。負けたけど、EVIL選手が試合を支配していたね。素晴らしい選手だよ。飛行機ポーズもやってくれたし」と、自身が99年1・4東京ドームで橋本を撲殺KOした際にリングで見せたポーズを再現してくれたEVILをベタ褒めだ。
もちろん、ウルフには課題もあるという。「やっぱり体形だよ。(入団発表から)半年あったんだから、もうちょっとちゃんと絞ってほしかったな」と指摘した。
自身はデビュー戦に柔道着を着て臨んだが、それは師匠の故アントニオ猪木さんからの指示だった。「オレは(転向発表から)1か月ちょっとでデビューしたけど、猪木さんには腹が引っ込むまで、柔道着を着てろって言われた。猪木さんは選手の腹が出ていることを許さなかった。だからオレは脱がなかったんだよ」。実際に小川氏が上半身裸で黒のショートタイツ姿になったのは、トレーニングと食事療法で減量して腹部が引っ込んでからで、デビュー戦から1年半後だった。
「新日本のヤングライオンたちは、みんなシックスパックの腹筋ですごいじゃん。あれくらい目指してほしいね」と、柔道界から現れたプロレスの新星に忠告していた。













