新日本プロレス4日東京ドーム大会で、東京五輪柔道100キロ級金メダルのウルフアロン(29)が、衝撃のプロレスデビュー。NEVER無差別級王者のEVILを逆三角絞めで失神させ、レフェリーストップ勝ちで同王座奪取に成功した。

 試合後のウルフはほっとした表情で「今日からやっとプロレスラーになった。正直、今日の試合はビギナーズラックみたいな部分が大きい。EVILからすると僕の技がわからない中で、ここからが本当の戦い。どんなに研究、対策されてもその上をいけるように精進して、高みを目指していきます」と、柔道出身らしく謙虚に語った。

 ウルフは柴田勝頼と石井智宏のNEVER無差別級戦を見て、プロレスに引き込まれただけに「取ることができ感無量です」といい「このベルトに見合うレスラーになりたい」。ドームの大観衆からはウルフコールも浴び「たくさんの方が応援してくれて、力になった。意識とは違うところで体が動いた」とプロレスファンの後押しも得た。頭は丸刈りにして、着ていた柔道衣を脱いで入場した。「これから先、柔道着を着ることはないというアピールだった」という。

NEVERのベルトとともに、試合を振り返ったウルフアロン
NEVERのベルトとともに、試合を振り返ったウルフアロン

 この日引退した棚橋弘至のハイフライフロー(フロッグスプラッシュ)を放った。これには「棚橋さんの引退の日にデビューするのは、偶然が重なって僕も運命的なものを感じ、新たなハイフライフローをものにしたいと」とし、棚橋の必殺技を継承も誓う。ただ、アトランタ五輪レスリング金メダルで米WWEや新日本で活躍したカート・アングルの必殺技オリンピックスラムを使ったことには、オリンピック委員会を意識して「オリンピックスラムというのはやめてほしい」と笑みを浮かべた。

 体形は筋骨隆々の肉体には変身できなったものの「これから体を絞っていければ」とさらなる進化を目指す。堂々としたファイトは、メディアの評価も爆上がりで、期待以上のデビュー戦となった。