闘魂注入で悪夢を振り返った。2026年ミラノ・コルティナ五輪最終選考会を兼ねたフィギュアスケートの全日本選手権初日(19日、東京・国立代々木競技場)、女子ショートプログラム(SP)が行われ、千葉百音(木下グループ)は74・60点で4位発進だった。

 今月上旬のグランプリ(GP)ファイナル(愛知・IGアリーナ)はSP首位発進ながらも、フリーで失速して5位。演技前は「怖さはもちろんあった」というが、冒頭の3回転フリップ―3回転トーループの連続ジャンプを決めると、ダブルアクセル(2回転半ジャンプ)も着氷。3回転ルッツは踏み切り違反と判定されたものの、大きなミスなくまとめ「まずは一山乗り越えられた」と安堵の表情を浮かべた。

 演技前には指導を仰ぐ浜田美栄コーチから顔をやんわりはたかれる場面もあった。「自分自身がのびのびとやりたいようにやることを許す考え方で挑んだ。浜田コーチと意思疎通みたいなものを意識してやってスイッチが入って笑顔でいけた」と効果は抜群だった。

 五輪切符の行方は21日のフリー後に決まる。「悔しい結果のまま自分が落ちていったら、GPファイナルが何も糧にならないと思う。今後の自分のためにも悔しい思い、結果というのは絶対にバネにして成果につなげないといけない」と口にした千葉。迷わずに歩みを進めていく覚悟だ。