阪神の新入団会見が15日に大阪市内のホテルで行われ、藤川球児監督(45)、粟井球団社長、新人7選手が出席した。

 創価大から3球団競合の末、虎入りが決まったドラフト1ルーキー・立石正広内野手(22)について、指揮官は「どのポジションでも可能性を持ってもらおうとは思いますけど。出場機会を取ることになってほしいですけどね」と話し、柔軟な起用を視野に入れながら自らチャンスをつかみ取ることを願った。

 大注目を集める世代ナンバーワンスラッガーに負けず劣らず、火の玉監督が期待を込めるのは、育成ドラフト2位・山崎照英外野手(23=兵庫ブレイバーズ)だ。

自慢の脚力をアピールした阪神の育成ドラフト2位・山崎照英 
自慢の脚力をアピールした阪神の育成ドラフト2位・山崎照英 

 50メートル5秒8の俊足が武器で、目標とする選手には同じく育成出身のソフトバンク・周東佑京外野手(29)。対戦したい選手には自チームとなる阪神・石井大智投手(28)の名前を挙げ「同じ独立リーグの経験もあって。今年も何十試合も無失点で投げられていて、そんな方のボールを近くで見たいと思いました」と理由を明かした。

 この発言にすぐに反応したのが藤川監督だ。「勝負したいと言っていたので、2月11日の紅白(戦)には出てもらうかなと思います」と春季キャンプで直接対決させることを明言。そもそも指揮官は山崎の将来性にゾッコンで「自分が欲しかった選手」だったという。さらに「足の速い選手を探してました。大学出であろうが独立出であろうが、何もしてない人であろうが、戦えるものは戦えるいう判断。期待しますよ」と並々ならぬ思いは止まらなかった。

 現役時代は投手として第一線を走り続けた虎将にとって、野手の育成や見極めは〝門外漢〟ともいえる領域。それでも自分の目に留まった逸材に大きな可能性を見いだしているようだ。

 来季で就任2年目を迎える藤川監督。若きホープを〝虎の周東〟に化けさせられるのか、眼力が試されている。