阪神は今秋のドラフト会議で、3球団競合となった目玉選手の立石正広内野手(22=創価大)を見事にゲット。黄金時代を謳歌する藤川虎のセ界覇権は、まだまだ続くこととなりそうだ。
とはいえここにきて浮上しているのは、この黄金ルーキーを「どのポジションで起用するべきか?」という問題だ。創価大における立石の本職は三塁だが、2年春には一塁手としてベストナインを受賞。4年時には二塁も守っていた。
だが、虎のホットコーナーには今季、本塁打&打点の打撃主要2冠に輝き、セ・MVPにも選出された不動の4番・佐藤輝明内野手(26)が君臨している。
虎の規格外砲は右翼などの外野ポジションも守ることができるだけに「佐藤輝を外野へコンバートし、立石を三塁で起用する」という案も一部では予想されている。だが、11日に自身のYouTubeチャンネルを更新したプロ野球OBの高木豊氏(67)は「それはサトテルがかわいそうと言うか…。『ルーキーのためになんで俺が動かなければならないんだ』というプライドもあると思う」との見解を示す。
「監督命令というのもあるかもしれないけど、そこは動かしにくくなった。(佐藤輝の)守備は安定しているし、立石が絶対に安定して(三塁を)守れるとは限らない」(高木氏)。守備力も大幅に向上させた虎の背番号8は、守備の名手に贈られるゴールデングラブ賞・セ三塁手部門のタイトルも今オフにゲット。名実ともに攻守で「セ・最強野手」となった男を本職から引き離す道理は確かに少ない。
二塁にも今オフに年俸3億円(推定)の更改を勝ち取った内野守備の要・中野拓夢内野手(29)がいるだけに、ここに立石を置くことも現実的ではない。代案として高木氏が提案したのは一塁手・大山悠輔内野手(30)を「左翼へコンバートし、立石を一塁で起用する」というプランだ。「大山も一塁の守備はすごくうまいけど、立石もそのくらいの守備ができるんじゃないかと考えれば、あとは打つだけだよね。そこらへんも考える」
7日に放送された「すぽると!」(フジテレビ系列)にゲスト出演した佐藤輝も「映像で見たんですがパワーがすごい。逆方向へ放り込んだりしているのを見たので」と次世代最強打者候補として立石の名を挙げるなど、虎のドラ1ルーキーの打撃面への評価は極めて高い。チームの得点力強化のため、来季開幕から即スタメンで使いたい存在であることは間違いない。
大山は過去複数シーズンで左翼として起用された経験もあり、無難な守備力を披露していた。虎の左翼は今季最後までレギュラーが固定できなかった守備位置だけに、ここに大山がハマればまさに「一石二鳥」。藤川監督も指揮官就任時から複数ポジション制の導入に肯定的だっただけに、来春のキャンプなどで、どのような決断を下すのか注目される。












