来年3月に開催されるWBCのメンバー選考が本格化する。すでにドジャース・大谷翔平投手(31)が出場の意向を示し、侍ジャパンを率いる井端弘和監督(50)はMLB勢と国内のNPB組を合わせた40人の絞り込み作業に追われることになりそうだ。

 そして正式に招集された代表メンバーには、さらなる「WBCルール」の周知がなされる見通しとなっている。11月中旬に行われた韓国との強化試合2試合は「ピッチクロック」や「ピッチコム」などへの対応がメインとなったが、侍関係者は「(韓国戦は)あくまで試合進行における制限時間を肌感覚で覚えてもらうのがメイン。NPBとは異なるルールで覚えておいてもらわないといけないことが、まだまだある」と打ち明けた。

 残された〝宿題〟は投打に1つずつの計2つ。まず野手部門では守備時の「シフト」が禁止される。例えば、NPBでは相手打者の過去のデータに基づいて極端な守備位置を取ることが認められている。打球を引っ張る傾向が強い左打者に対し、遊撃手が二塁ベースよりも一塁寄りのポジションで守るようなことはWBCでは「NG」。投手が投球動作を開始するまで、起用されているポジションを越えて守ることはできない。

 また、投手ではNPBでは日常的に行われる「ワンポイント」の継投は認められない。中継ぎは最低でも打者3人と対戦しなければならない。前出関係者は「例えば、リリーフが二死から登板して打者1人を打ち取り、その次のイニングで最低2人に投げて降板とか。韓国はもうやっていた」。ライバルはすでに本番を想定した投手起用も盛り込んでいた一方、日本代表はそこまでは踏み込めていないという。

 実戦で取り組めなかったものは、来年2月に宮崎で行われる直前合宿の全体練習などを通じてクリアにしていく見込み。メンバー選考も注目されるが、大会連覇に向けて調整を重ねていく必要もありそうだ。