ソフトバンク・近藤健介外野手(32)が28日に福岡市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、現状維持の年俸5億5000万円プラス出来高でサインした。今季は開幕直後に腰の手術に踏み切り、シーズン終盤にも左脇腹を痛めて離脱。75試合の出場にとどまり「本当に申し訳ない…。143試合出られなかったことが申し訳なかった」と唇をかんだ。
来季は7年契約の4年目。2023年以来の全試合出場を目指し、オフは強い体をつくりあげる。「一から動作を見直す。正しい動作の中でトレーニングを進めている」と左脇腹痛はすでに癒え、制限のない強度で動けるまでに回復。今季無冠に終わった男は「試合に出て、タイトルに絡めれば一番いい」と力を込めた。
再び野球人として心躍る舞台が待っている。近藤は侍ジャパンの常連で、来春開催されるWBCの主力候補。「前回出させてもらって、すごい景色を見ることができた。より盛り上がるし、他国もすごい選手が出てくる。そういうところでプレーしたいと思うのは、野球選手としては当然」と改めて出場に意欲を示した。
WBC出場が不透明とされてきた大谷翔平(ドジャース)が参戦を正式表明。これには盟友らしく「出てもらわないと困る」とハッパをかけ、世界一連覇へ照準を合わせた。来春キャンプは2年連続で調整を一任されるS組で始動する。今春は2月中旬にチーム本隊に合流したが、来春は「WBCの絡みがあるので、一人でやってジャパンに合流というわけにはいかないと思う。シートノックや連係プレーもやらないといけない」とイメージを膨らませた。
WBC連覇への思いは誰よりも強い。根底にあるのは「日本野球の誇り」。かねてMLBへの憧れを示さず、劣等感もない。前回大会もメジャーのスターたちにひるむどころか、血気盛んに立ち向かい、打率3割4分6厘、OPS1・115というハイアベレージで大谷の前を打つ攻撃的2番打者として君臨。今回も世界の猛者を打ち負かす気概にあふれている。「翔平が出るから…とか、そんなのはあまり関係ない」。その言葉からは、NPB最強打者のプライドがのぞいた。
第5回WBCを制覇した23年は世界一奪還の勢いそのままに本塁打、打点のシーズン2冠に輝いた。球団も「代表が強くて、WBCでまた世界一になることが日本プロ野球にとって大事だと思っている」(三笠GM)と全面サポートを約束。日の丸を背負い、再び世界の頂点へ――。26年も大暴れの予感が漂う。(金額は推定)













