シーズンも終わり、師走に突入した2025年のプロ野球。そんな中、筑後で汗を流し続けるのが、育成ルーキーの広瀬結煌内野手(18)だ。安定感のある守備を武器にプロの門をくぐった若鷹の1年目シーズンについて直撃した。

10月にはみずほペイペイでの三軍戦も経験した
10月にはみずほペイペイでの三軍戦も経験した

 ──今、意識して取り組んでいること

 広瀬結 メインは体作りですね。一年間通して試合をやる体力もそうなんですけど、球の速い投手から打ち返す力がないこと、肩の弱さなどを感じたので、筋力をつけるためにも今は体づくりメインで、ウエートが終わってから技術練習をやってます。

 ──体つきも変わってきた

 広瀬結 最近増えてきて78とかですね。入団から5、6キロは増えました。自分は消費カロリーが多い体質なので、周りの人よりもっと多く食べないと。朝昼晩はもちろんですけど、その間に補食を入れて、常に体の中に栄養を蓄えることを意識してやってます。

 ──1学年先輩の佐倉選手は逆に間食をやめた

 広瀬結 真逆なタイプなんですけど、僕からしたらすごいうらやましいですね。(佐倉さんも)ウエートをめちゃめちゃ頑張って、今年は結果を出して。ウエートに取り組む姿勢とか、練習に取り組む姿勢とかはすごく勉強になる部分がある。

 ──非公式戦で打率2割2分3厘

 広瀬結 前半戦はうまくいかない期間がずっと続いてて。高校とは球も全然違ってレベルの高さを感じていた中で、後半戦始めの独立リーグとの試合の時で二塁打を2本打って、そこから1試合1本ぐらいヒットが出るようになった。

 ──つかんだものがあった

 広瀬結 高めを打ったんですけど、バットを振った時に自分の感覚的にはファウルで切れたかなと思った。それがフェアゾーンに残って「あ、ここも打てるんだ」と。それまではどうしても高めが振り遅れて、打率もずっと1割台だったんですけど、その試合をきっかけに自分の中で〝これなら〟っていう感覚をつかめたかなと思います。

 ──守備はどうか

 広瀬結 守備が売りで(プロに)入ってきたんですけど、新人合同自主トレの時から、なんかうまくいかなくて。試合に出る機会が多くなった時に、今までうまくいってなかった自信のなさが試合に出てしまった。どうしても消極的なプレーになったり、送球でも相手の胸に投げよう投げようとなって、それが暴投につながったり。高校の頃は守備で困ったことがなかったんですけど、プロに入って守備の不安の方がずっと大きくて。だんだん自信がなくなっていったのが最初の頃でした。

 ──今は少しずつ改善

 広瀬結 練習で自信をつけるしかないと思うので、たくさん数受けて。高校の時の感じを思い出しながらやって、今はある程度自信を持って守れるようになりましたし、フェニックス・リーグでは自分なりに自信を持ってプレーできたというか、今までやってきたことを全部出そうと思って試合に挑めた。

 ──斉藤和巳監督も成長を評価

 広瀬結 自分の練習だったりをすごい見てくれているなと感じます。(斉藤監督は)距離感をあんまり感じないというか、すごいやりやすい雰囲気を作ってくださる。(来年は二軍監督になるので)和巳さんのもとで少しでも長く野球ができたら、来年もいいシーズンになると思うので。頑張りたいですね。

先輩の存在感を見せつけたソフトバンク・今宮健太
先輩の存在感を見せつけたソフトバンク・今宮健太

 ──選手としての理想像は

 広瀬結 今宮さんですね。強いホークスでずっとショートを守ってきて。プロの世界では高校の時は考えてなかったようなことをすごい考えて動かなきゃいけない。それを何年間も一軍のトップレベルでやり続けるってのはすごいなと思いますし、守備だけじゃなくて打撃でもしっかり結果残し続けている姿が…なんかもうすごいなって思います。

 ──フェニックス・リーグではともにプレーも

 広瀬結 その時もこっちから見たら簡単にヒットを打ったり、簡単に打球をとってアウトにしたりしていて。一軍で結果を残し続けるのはこういう人なんだなと分かった。ああいう感じで野球をやれば今宮さんに近づけるんじゃないかっていうイメージもつきました。

 ──来季への意気込みを

 広瀬結 来年は1試合でも多く二軍でプレーをする。どうしても育成って3年っていう期限がある中で、いかに結果を残してアピールできるかどうかだと思うので。1日でも1試合でも多く二軍でプレーして、一軍で試合出しても問題ないと思ってもらえるような選手になるために、来年はとにかく上、上、上を目指して頑張っていきたいと思います。

堅実な守備がセールスポイントだ
堅実な守備がセールスポイントだ

 ☆ひろせ・ゆうき 2007年2月22日生まれ 千葉県柏市出身。右投げ右打ち、内野手。背番号127。身長180センチ、体重78キロ。市松戸高では1年時から遊撃のレギュラーとして存在感を放った。3年時の夏の大会は県3回戦で敗れたものの、高い守備力がスカウトの目に留まり、2024年育成ドラフト4位でホークスに入団した。二軍戦では1試合に出場して安打も記録。非公式戦は92試合に出場して打率2割2分3厘、0本塁打、23打点、6盗塁。