野球日本代表が強化試合「ラグザス 侍ジャパンシリーズ2025」(16日、東京ドーム)で韓国代表に7―7で引き分け。来年3月に開催されるWBCに向けた国内組の一連の活動を終えた。今後の注目はドジャース・大谷翔平投手(31)、山本由伸投手(27)らメジャー組の招集可否となるが、その行方が〝正妻〟の最終選考にも多大な影響を及ぼしそうだ。
最後は痛恨の一発を食らった。1点リードの9回二死無走者から守護神候補の大勢(巨人)が同点ソロを被弾。土壇場で追いつかれ、強化試合は1勝1分けに終わった。
〝あと1人〟からまさかのドロー決着に井端弘和監督(50)は「最後は追いつかれてしまったんですけど。(点を)取れる時にもうちょっと取れるところもあった。課題にしないといけないと思います」と振り返った。
国内組の事実上の最終選考となった宮崎合宿と日韓戦を終え、今後はWBCに向けて大谷や山本らMLBで活躍する海外組の招集にも注力していくことになる。特に注目されるのは佐々木を含め、日本のトップ3選手が在籍するドジャース勢の動向だ。
ロバーツ監督は「ABEMA」のインタビューで「彼らが出場を選択すればわれわれは全力でサポートする」と話した一方「個人的に言えばWBCには参加してほしくない。特に投手は大きな負担を背負っている」と複雑な胸中を明かしたばかり。大谷らがどう判断するか次第で、WBCのチーム編成も大きく変わることになりそうだ。
中でも最も大きな影響を受けるのは捕手陣だろう。広島との練習試合(10日、宮崎)、韓国との初戦で先発マスクをかぶった坂本(阪神)を筆頭に、岸田(巨人)も同試合に途中出場して勝ち越し3ラン。世界一を奪還した2023年の前回大会を経験したベテランの中村悠(ヤクルト)、17年のアジアチャンピオンシップに出場した若月(オリックス)もそれぞれ猛アピールした。
井端監督はWBC本大会では捕手3人制を基本線と考えており、うれしくも悩ましすぎる決断を迫られることになりそうだ。
侍ジャパン関係者は「実績豊富な中村悠は経験者枠として選出が濃厚とされる中、残り2枠を坂本、岸田、若月の3人で争うこととなるが、大谷と山本の動向次第では選出の方向性も変わってくるだろう」とみている。というのも、バッテリーとしての相性や攻守のバランスも考えなければならないからだ。
前出の関係者は「山本が招集可能となれば、オリックス時代から熟知している若月の存在感が増す。一方で、大谷が出られなかった場合は攻撃面での穴を埋めるべく岸田の打力が求められることになる。ただ当然、坂本の捕手としての能力はかなり高く評価されているだけに、最終選考は一筋縄でいかないのは確か」と複雑な背景を打ち明けた。
大谷、山本の招集に向けて井端監督ら侍サイドは年内にドジャース側との交渉を本格化させる見込みという。果たしてどんな陣容で大会連覇を目指すことになるのか。大谷らがWBCに出場するかどうかで井端ジャパンのチームカラーもガラリと変わることになりそうだ。












