宮崎で行われている侍ジャパンの強化合宿には、MLBスカウトたちも〝メジャー予備軍〟のさらなる躍進に期待を寄せている。

 今回の代表メンバーは国内組だけとなっているが、将来的に渡米するポテンシャルを秘める選手もいるという。中でも15、16日に東京ドームで行われる韓国代表との強化試合で新たな注目株となりそうなのが、松本裕樹投手(29=ソフトバンク)、松山晋也投手(25=中日)の中継ぎ投手の2人だ。

 今季でプロ11年目を迎えた松本裕は「8回の男」として51試合で39ホールド、防御率1・07と大車輪の活躍。ソフトバンクの日本一奪回の原動力となった。松山は育成出身の3年目ながらクローザーとしてブレークし、マルティネス(巨人)とともに46セーブを挙げ、セーブ王のタイトルを初めて獲得した。

 2人の直球の平均球速はいずれも150キロを超え、ウイニングショットは落差が大きいフォークボール。奪三振率は松本裕が「9・95」、松山が「12・30」と高い数字を叩き出している。

 MLBスカウトの1人は「直球が速いだけ、球威だけの投手は世界にいくらでもいる」と前置きしながらも、2人については「それと合わせてウイニングショットのストライク率が50%、変化球を完璧に(ストライク)ゾーンの四隅に制球できるコマンド力を持っている」と〝ベタ褒め〟した。

 制球力の高さは1試合(9イニング)あたりの与四球率の数値にも表れている。松本裕は50回2/3で「2・31」、松山も52回2/3で「1・88」とハイアベレージを誇る。

 2人はすでに米大手の代理人事務所と契約したとの情報もあり、来季以降も熱視線を集めることになりそうだ。