井端弘和監督(50)率いる侍ジャパンが6日から宮崎・サンマリンスタジアムで強化合宿をスタート。初日となったこの日、最も注目されたのは来春のWBCでも導入されるピッチコムへの対応だった。MLBでは既に当たり前となっている情報伝達機器に侍戦士たちは興味津々&不安半分。大谷翔平投手(31=ドジャース)ら「現役メジャー選手たちの知見、経験を一日も早く参考にしたい」との声が早くも上がっている――。

 一番乗りでブルペン入りを果たした平良(西武)は坂本(阪神)とバッテリーを組み、ピッチコムを使いながらの投球練習に時間を費やした。計9つあるメインボタンに球種、コースなどの役割を割り振り、捕手から投手へ配球などを音声伝達する同機器に坂本は「まずは慣れないと大変。試合までに話のすり合わせをして、解決していきたい。役立つ部分もあると思う」と感想を口にした。

来春のWBCでも導入されるピッチコム
来春のWBCでも導入されるピッチコム

 井端監督も「この合宿の一番のテーマはピッチコムとピッチクロックへの対応」と明言した上で、「ボタンを覚えるという意味でも特に大変なのはキャッチャー。とにかく頑張ってもらわないと」と語る。合宿中に行われるライブBPなどの実戦形式練習では、ピッチクロック、拡大ベースなども含めた新ルールを導入し一日も早い「慣れ」を選手たちに促す構えだ。

 一部のナインたちからは早くも「ボタンを覚えるのが大変そう」との声も…。そんな彼らの不安を踏まえた上で、侍ジャパンのチーム関係者は「やはり一日でも早くメジャーで活躍している投手たちの意見を聞きたいですね。彼らなら既に使い慣れていますし、適切なボタン配置などについてのノウハウにも詳しいでしょうし」と語る。

 今秋のワールドシリーズを制したドジャース・大谷や山本由伸、WBCへの参戦も有力視されている松井裕樹(パドレス)らは既に複数年、ピッチコムなどを活用しながら第一線で活躍。「彼らのやり方、使い方をチーム内でそのまま共有することが、手段としては一番早いのかもしれません」と〝大谷コマンド〟の一日も早い導入に強い意欲をのぞかせる。

 新たなルールに対応できない選手、チームはあっという間に取り残されてしまうのが、勝負の世界の常。経験豊富な海外選手たちとの情報共有は、少しでも早い方がいいのだろう。