阪神の秋季キャンプ第3クール2日目が12日に高知・安芸市営球場で行われ、藤川球児監督(45)が提案した〝昭和流〟の猛練習に若手投手陣が悲鳴を上げた。
この日のメニュー「クロスカントリー」は、サブグラウンドからスタート。急勾配の階段を一気に駆け上がり、さらにメイングラウンドまで続く坂道を往復。サブグラウンドを1周し、これをなんと4セット。地獄のランメニューに、若虎たちは次々と顔をしかめた。
サブグラウンドでは藤川監督が視察。ブルペンで300球を投げ切った直後に臨んだ工藤泰成投手(23)が、思わず足を止めかけた際には「マラソンは止まらない!」と喝。息の長い選手になってほしいと願う指揮官の熱い〝走魂指導〟となった。
練習後は虎将自ら「誤解を招かないように言うと…」と切り出すと、練習の意図を明かした。「練習量を増やしているのは、実戦で戦うための体力を担保するため。年齢を重ねると運動能力が低下するけど、若い時に積んだ鍛錬は体が覚えている。ベテランになっても、体が動かなくても頭でプレーできるようになる。息の長い選手になるためにもこの時期は大事なんです」。
約22分で4セットを走り切ったという2024年ドラフト1位ルーキー・伊原陵人投手(25)は、「しんどいっす。走ってるときは地獄でしたよ」と思わず苦笑い。それでも「自分に返ってくるなら、イヤイヤやるんじゃなくて一秒でも速く走ろうと。一生懸命やって来年につなげることだけを考えながらやりましたね」と前向きに捉えていた。
秋季キャンプも残すところあと5日。藤川監督の熱血「昭和流指導」を経た若虎たちが、春には一回り大きくなった姿を見せてくれるはずだ。












