阪神・藤川球児監督(45)が12日、国内フリーエージェント権を行使せず残留することを表明した近本光司外野手(31)に言及。〝変わらない姿勢〟を高く評価し、チームの中心としての存在感に信頼を寄せた。

 藤川監督が近本に信頼を置くようになったきっかけは、今春キャンプでの出来事だった。試合後、選手たちの表情やハイタッチの様子を見守っていたという指揮官は、ある違いに気づいたことを明かす。「打っても打たなくても、走っても走れなくても常に変わらない姿でやっている。表情が動かなかったのは近本だけでしたし、野球に取り組む姿勢が優れているなと」

 そんな虎のリードオフマンの平常心はチームにも伝染したといい、「(今季の)中野の変わらない表情も印象的でしたが、やっぱり近本の普段の姿が生きているなと。それがファンの方にとって心の落ち着きになり、チームにとっても落ち着きになるので」と存在感を強調した。

 さらに近本がよく口にする「いつまで(野球が)できるかわからない」という言葉にも深い意味を感じている様子。虎将は「それは努力を続けるということ。我々にはそれは責任感だなとはしっかりわかりますし。期待してますね」と目を細めていた。

 熟考の末に残留を決めた虎の背番号5が、来季もブレない姿勢で猛虎軍を引っ張ってくれそうだ。