侍ジャパンの森下翔太外野手(25=阪神)が〝日の丸戦士〟として猛アピールを続けている。井端監督からも「将来の侍の主軸候補」とお墨付きを受ける若武者は10日に行われた練習試合・広島戦(宮崎)で、豪快な2ランを記録。来春の第6回WBCでも強力打線の一角として注目が集まる中、そんな虎の主砲について侍の同僚にして阪神の先輩・坂本誠志郎捕手(32)は、あの希代の名馬に例えて太鼓判を押した。
セ界屈指の強打者が侍のユニホームを身にまとっても、勢いを止めず打ちまくっている。采配の幅を広げるべく、6日から宮崎で行われている侍ジャパンの強化合宿で、森下は本職ではない中堅の守備にも挑戦。この日の広島戦では「3番・中堅」で先発出場し難なくこなすと、打っては広島・高の投じた内角球を力強く捉えて左翼席へ2ランをたたき込むなど攻守で躍動。森下自身も「すごくいい形で打てましたし、角度的にも久しぶりにあんな弾道の高い本塁打を打てたので、状態としてもいいかなと思いました」と大きな手応えを明かしていた。
来年3月の第6回WBCでも侍ジャパンへの招集が確実視される。昨年行われた第3回プレミア12でも24歳の若さで全試合4番として出場し高いポテンシャルを世界に見せつけたが、その潜在能力の高さは「身内」が誰よりもよく知っているはず。知られざる魅力を知るべく、阪神&侍ジャパンで肩を並べながら戦う同僚・坂本を直撃した。
非凡な打撃センスは既に広く知られているだけに、森下の野球選手としてのすごみをただ聞くだけでは無味乾燥。ちなみに坂本は野球だけでなく、競走馬にも精通している。そこで「もしも森下を競走馬に例えるなら?」とトリッキーな問いを投げかけたところ、坂本は頭を悩ませながらも白い歯をのぞかせつつ、こう断言した。
「ウチの森下はオルフェーヴルですよ。時々暴走するけど、しっかりと制御できたらグングン伸びる」
オルフェーヴルと言えば、2011年に牡馬クラシック3冠を達成したほか、宝塚記念&有馬記念の両グランプリも制した歴史的名馬。「歴代最強馬」に推す声もある一方で、突然逸走したりレース後に騎手を振り落とすなど気性の荒さも有名で、その強さとキャラクターから引退した今なお、競馬ファンの多くに愛され語り継がれている。
坂本の言葉通りに解釈するならば――。森下はオルフェーヴルさながらのパワーと爆発力を持ち合わせていながらも、どこか〝じゃじゃ馬〟な愛嬌も見せる男ということになるのか。
くしくも、オルフェーヴルは日の丸を背負い、日本競馬の悲願でもある仏・凱旋門賞に2度挑戦して大健闘。森下も〝侍ジャパンのオルフェーヴル〟として国際試合で再び飛躍を遂げ、オルフェーヴルが成し遂げられなかった世界制覇をぜひ達成したいところだ。













