一世一代の大勝負だ。ソフトバンクの東浜巨投手(35)が9日にみずほペイペイドームの球団事務所を訪れ、国内FA権行使の申請手続きを行った。
経験豊富なベテラン右腕が大きな決断を下した。3年契約最終年となった今季の推定年俸は1億5000万円。他球団が獲得するには、金銭または人的補償が必要となるBランクとみられる。2017年には16勝を挙げて最多勝に輝くなどプロ通算76勝をマークしたが、直近2年間はローテーションの谷間での登板が中心だった。
来季36歳を迎える右腕にとって〝Bランク〟という要素は他球団が手を上げるネックにもなる。それでも東浜は「僕のランクとかそういうのも含めて、全部理解した上で行使させていただいている。そこは強い覚悟を持って挑んでいる」とキッパリと語った。
FA権行使に踏み切ったのは「出場機会」に飢えていたからだ。今季は登板機会が7試合に限られたものの4勝2敗、防御率2・51と一定の成績を残した。「まだまだできると僕の中では思っていますし、自分のスタイルを変化させながらうまくなる余地は十分にあると思っている」。自身の手応えと試合への渇望が決断につながった。
「本当にギリギリまで悩んだ」というが、最後は家族からの後押しもあった。「まだまだ投げたい気持ちがすごく大きい。争いのスタートに立たせてもらえるところがあれば、他球団のお話を聞いてみたいというのが率直な気持ち」。今季最終盤は救援での起用もあったが、先発としての思いも強く「そのチャンスをいただけるのであれば、それほどありがたいことはない」と口にした。
球団は宣言残留を認めており、残留も選択肢の一つとなる。「本当に、燃え尽きるまでできたら本望」と語った東浜の今後が注目される。












