ソフトバンクは26日の「SMBC 日本シリーズ2025」第2戦(みずほペイペイ)で阪神に10―1と大勝し、通算成績を1勝1敗のタイに戻した。

 久しぶりに鷹打線が猛威を振るった。攻撃陣は2回までに9点を奪うなど序盤から猛攻。最終的に14安打を記録した打線の中で存在感を放ったのが、「6番・一塁」でシリーズ初スタメン出場を果たした山川穂高内野手(33)だった。第1打席で勝ち越しの2点適時二塁打を放つと、第2打席では「完璧。今年一番ぐらいのつかまり方」と試合を決めるダメ押し3ラン。2安打、5打点と持ち前の長打力でチームを勝利に導いた。

 今季は自身が思い描くような成績を残せず、シリーズ第1戦もベンチスタートとなった。それでも小久保監督は「第1戦が終わった時点で(第2戦の)『一塁・山川』は決めていた」。起用された試合で結果を残した。

 起用の裏には山川の状態と〝相乗効果〟への期待があった。CSでは爆発的な結果を出せなかったものの、チーム内からは山川の状態の良さを語る声が複数あがっていた。加えて「本人もそうだけど、山川が打つことでチーム全体が勢いに乗れる」(関係者)との役割も見事に遂行。山川自身が「みんな気持ちよくバットが振れる状況になったと思う」と語ったように、バットと明るいキャラクターで湿っていた打線を活気づけた。

 28日の第3戦からは戦いの舞台を敵地・甲子園へ移す。甲子園では右翼から左翼方向に流れる浜風が特徴だが、秋ごろには逆方向に「逆浜風」が吹くこともしばしば。芸術的な放物線が持ち味の山川にとっては厄介な存在にもなり得るが、同じく強風が特徴のZOZOマリンでは今季ビジター球場最多となる5本塁打を記録している。

「甲子園もすごく盛り上がると思うので楽しみ」と語った山川。右打者にとっては不利になりかねない甲子園の〝逆風〟をものともしない一発で、ホークスをさらなる上昇気流に乗せられるか――。