ペナントレースに続き、CSファイナルでも圧巻の強さを見せつけた阪神は25日から日本シリーズでソフトバンクと激突する。球団周辺には、小久保ホークスと最後まで死闘を繰り広げた「元・虎のプリンス」新庄監督率いる日本ハムとの頂上決戦を期待する声も多かったが、こちらは来季以降へお預けとなった。
新庄監督の他にもう一人、注目を集めた元虎戦士が斎藤友貴哉投手(30)だ。2022年オフに阪神からトレードで日本ハムへ移籍し、今季はキャリア最多となる47試合登板で防御率1・35と大ブレーク。最速160キロ超の直球を最大の武器とする剛腕は、ポストシーズンで主にクローザーとして起用され、全4試合で無失点に封じる圧倒的なパフォーマンスを披露した。
阪神在籍時代の斎藤は、課題としていた制球難や度重なる負傷に苦しみ一軍定着が遠かった。だが、新天地でついに発揮された破格のポテンシャルや愛すべきド天然キャラは猛虎内では今も語り草となっている。
ともにHondaからドラフト同期、同学年で阪神に入団した木浪聖也内野手(31)も「いや、アイツならあれくらいやれると知っていましたよ。アレが本来のユキヤ(笑い)。驚きはないっす。こういう大事な試合でこそ力を発揮できるのがユキヤ」と盟友の活躍をニヤニヤ顔で喜ぶ。
「お互いこの世界で頑張ろうなでプロに入った」という両者は、ともに浮き沈みの激しいプロ野球人生を歩んできた苦労人。だからこそ、三十路を過ぎた超遅咲きで大輪の花を咲かせた斎藤の活躍は木浪にとっても感慨深い。
右腕の「カッコよく決めようとするも肝心なところで毎回かんでしまい、最後は必ず微妙にスベる」ヒーローインタビューは、今やエスコン名物として多くのファンから愛されている。木浪も「全部がもうユキヤなんですよ。懐かしい(笑い)」と盟友を軽くイジリつつ「自分も一緒に頑張りたい」と一層の切磋琢磨を誓った。












