中日・松山晋也投手(25)が今季0勝1敗46セーブで最多セーブ賞に輝いた。47回のセーブシチュエーションで失敗したのは1回だけという竜の守護神を、ドラゴンズ応援大使のSKE48・熊崎晴香(28)が直撃。日本球界を代表するリリーフエースが、ピッチングのベースになっていることについて熱く語った。
【中日・松山晋也インタビュー(1)】
熊崎 最多セーブのタイトルおめでとうございます! セ・リーグ最多タイの46セーブはすばらしいです! 今季を振り返っていかがですか。
松山 1か月ケガで投げられなかったので、そこはもったいなかったですね。(※松山は右尺骨肘頭疲労骨折のため7月4日に登録抹消。8月9日に一軍復帰した)
熊崎 1か月以上登板機会がなかったのに、そこから巻き返しての46セーブはとにかくすごいです。
松山 やっぱり(巨人のライデル・マルティネス投手を)追い越したかったので、その気持ちは大きいですね。
熊崎 中日と巨人はともに10月1日の直接対決が今季最終戦でした。0―5とリードされていた9回二死から福永選手の2ランが出て3点差。続く岡林選手が出塁すればセーブシチュエーションとなって、マルティネス投手がマウンドに上がっていたかもしれません。この時はどういう気持ちだったんですか。
松山 まあ、これも人生というか。
熊崎 セーブシチュエーションにはならずに(岡林は左飛で試合終了)マルティネス投手と最多セーブのタイトルを分け合いました。試合後にマルティネス投手と言葉を交わされていましたが、何を話されていたんですか。
松山 「グッド」とか「ナイス」みたいな軽い感じで話してましたね。
熊崎 マルティネス投手はいいライバルですね。
松山 本当に勝負の世界なのでやられることもあれば、倒すこともある。そこの部分でいうと今後もジャイアンツ戦はやっぱりちょっと熱い部分は出てきますよね。
熊崎 改めて今季を振り返って自分の投球についてはどう思われますか。
松山 まだまだレベル的にも(ストレートとフォークの)2球種なので、そこの部分はちょっと増やすのか、増やさないのかということも含めて考えていかなければいけないですし、スピードも去年よりは速くなっていますけど、もっと速くするというのが目標なので、全部含めて底上げしていかなければいけないなという感じます。
熊崎 今季の登板で1番印象に残った試合はありますか。
松山 良くも悪くもやっぱり(9月6日の)ジャイアンツ戦です(※この試合で松山は1点リードの9回に登板したが二死から5連打を浴びて逆転負けを喫した。今季47回のセーブシチュエーションのうち松山が失敗したのはこの試合だけだった)。
熊崎 以前、インタビューをさせていただいた時に「負けた時の方が心に残って、悔しくて眠れない」というお話をお聞きましたが、その日もやっぱり…。
松山 データをずっと見てましたね。
熊崎 やり返してやるぞっていう。
松山 もちろんですね。
熊崎 松山投手はデータをすごく重要視されていますよね。
松山 感覚って裏切っちゃうので、裏切らないものはデータでしかない。データは数字が残るけど、感覚ってすぐ消えちゃう部分でもあります。練習はコツをつかむためにやるんですけど、コツをつかむまでのプロセスはデータで出してもらって、量をやるみたいな感じだと思うので、本当に僕の中ではデータがベースになってやっていますね。
熊崎 松山投手にとっては、データ分析というのが強みになってきているということですね。学生の頃からデータを重視されていたんですか。
松山 いや、ずっと感覚で野球をやっていました。
熊崎 何をきっかけにはデータを重視するようになったんですか
松山 プロ入り2年目の開幕カードで2試合続けてやられたんです。(※2024年3月29、30日の敵地・ヤクルト戦で2試合連続リリーフ失敗)。それまでは勢いでやってたんですけど、相手はプロだし、感覚でやっていたらこのままやられるなって思いました。データを集めるようにしてから心の安定にもなりますし、抑えられていってたので「あっ、これだ」と思ってやってますね。
熊崎 素朴な質問なんですけど、データっていろんな選手のものを集めると、すごく多くなるじゃないですか。どうやって整理してるんですか。
松山 登板する時は3人から4人くらいしか投げないじゃないですか。だから、もうそこだけ頭に入れるだけです。
熊崎 それはもう自分でノートとか書いてるんですか。
松山 そうですね。ノートだったり、スコアラーさんにお願いしてプリントアウトしてもらってます。
熊崎 いろんな方がまとめてくださったデータとかもあると思うんですけど、自分なりに投げてみて「この人はこういうデータだな」って思ったことって、メモしたりするんですか。
松山 いや、ないですね。それも感覚になっちゃうので、僕(の感覚)がないまっさらのデータを持つことが大事かな。
熊崎 なるほど。自分が思っちゃうことを書くと感覚になっちゃうからそこは違う。
松山 一応、データを持っていくんですけど、例えば対戦しますってなった時はデータはこうだけど、こっちでいこうみたいなことはあります。
熊崎 データを裏切られたなって思うことはあまりないんですか。
松山 加藤(匠馬)さんとバッテリーを組んでいる時に、例えば僕がデータではフォークが一番いいってなるんですけど、加藤さんは(試合を通じて)ずっとリードしているじゃないですか。最後のピッチャーに楽に投げさせるために先発ピッチャーにはインコースを使ったり、外を使ったりしてマネジメントしていく。最後に僕が投げる時には楽な状態にできるから、僕がフォークのサイン出しをしてほしくて首を振っても「真っすぐで来い」っていう時が多々あります。
熊崎 そういう時はキャッチャーの方の意見を受けて投げる。信頼して…。
松山 人によるかもしれないですけど、僕はそうですね。そこはもう(打たれたら)加藤さんが悪いだろみたいな(笑い)。
熊崎 今季ドラゴンズは4位でしたが、その結果についてはどう思われますか。
松山 47回も(セーブシチュエーションで)自分につなげてくれたことに感謝しています。チームを含めてまだまだだと思うので、選手一人ひとりがやらないといけないことを明確にして、それを今回の秋の練習で潰していかないと(順位は)上がらないと思うので、それをやっていくだけかなと思います。














