中日・柳裕也投手(31)の今オフの動向が注目されている。2021年に最優秀防御率と最多奪三振の2冠に輝いた右腕は今年8月に国内FA権を取得。FA宣言をすれば、中日をはじめ複数球団による争奪戦となるのは必至だ。

 今季は右肩のコンディション不良で4月24日から約2か月半の戦線離脱があり、3勝5敗、防御率3・29の成績に終わった。だが、来季のV奪回が至上命令の巨人は柳がFA権を行使した場合は本格的な調査に入る予定。一方で中日サイドが巨人以上に警戒しているのがDeNAの動向だ。

 三浦監督は今季限りでの退任を発表しており、来季は新体制1年目とあって万全の態勢を整えてくるはず。今季も7月にフォード、藤浪、ビシエドを次々と獲得するなど、優勝のために資金投入を惜しまない球団だけに「あそこ(DeNA)は補強に積極的だから(柳獲得に)動くんじゃないか」とチーム内からは心配する声が上がっている。柳が横浜高校出身であることもDeNAに対してナーバスになっている要因だ。

 中日にとってDeNAは不俱戴天(ふぐたいてん)の敵。今季が8勝17敗、2024年は9勝15敗1分け、23年が8勝16敗1分け、22年が6勝18敗1分け、21年が10勝13敗2分けと5年連続で大きく負け越しているだけに、なおさら天敵のFA戦略が気になっているようだ。

 柳は23、24年に選手会長を務めるなど中日ナインの信頼は厚い。「残ってもらいたいとみんな思っていますけど、FAはそこまで頑張ってきた選手の権利ですから。でも大野さんや柳さん、いろんな功労者の方がいる中でなかなか優勝できてないので来年、(一緒に)優勝したいです」。ナインの間からはそんな声が上がっているが、果たして柳はどんな決断を下すのか――。