中日の井上一樹監督(54)は6日、名古屋市内の中日新聞本社で大島宇一郎オーナー(60)にシーズン報告を行った。
「きっちりうまく歯車が回ることはないんだなと感じました」と苦しいシーズンを振り返った指揮官は「競い合ってスターティングメンバー、ローテーションの座を奪い合う。一軍ベンチの座を奪い合うような熱気ムンムンのチームをつくりたい」とも続け、来季への決意を述べた。
2012年以来13年ぶりとなるクライマックスシリーズ進出を目指したものの、シーズン終盤に失速して4位。「後半になって少しバテたところがあった。投手陣もよく頑張っていたが8月後半から9月頭くらいまで先発、中継ぎ陣も含めて、ちょっとスタミナ不足が露呈してしまった。その改善、強化と1年間維持するためにどうしたらいいか」と総括と今後の課題を口にした。
OBや関係者の間から熱望されているのがフロントの大胆補強だ。井上監督の現役時代をよく知るOBからは「来年は球団創設90周年。井上監督のやりやすいようにフロントにはどんどん補強してもらいたい」という声が出ている。
中日球団はコロナ禍から回復して観客動員数が218万人を突破した2023年に4年ぶりに黒字となった。同年のオフには立浪政権3年目の逆襲に向けて2年6億円(金額は推定)の中田翔を筆頭に中島、上林ら野手陣を積極的に補強。今季は252万人を突破し、05年にNPBの観客数が実数発表となって以来の最多動員を記録しただけに、2年前よりもさらに懐具合は温かくなっているはず。球場に足を運んでくれるファンに勝利という形で還元するためにも、球団サイドの積極的な姿勢が求められているというわけだ。
実際に井上監督も「ピッチャーは何人いてもいいわけで、キャンプが始まる前によくテレビ局が『(先発候補が)これだけいる』と番組でやるけれど、シーズンが始まるとそうならないんですよね。ケガ人が出てくる。転ばぬ先のつえじゃないけど保険は作っておかないと。今年は野手もそういうところがあった。そこは反省材料として自分の中でも重要な部分」と力説しており、戦力の厚みを増すことの重要性を痛いほど感じている。
FA権を取得した柳、松葉の残留を含め、楽天・則本、オリックス・山岡らの動向が注目されるこのオフのFA戦線で中日がどんな動きを見せるか――。












