セ・リーグ2位から下克上を目指したDeNAは、阪神とのCSファイナルステージ第3戦(17日、甲子園)に0―4で完敗。通算0勝4敗となり、今季限りで退任する三浦大輔監督(51)の在任5年間の戦いは幕を閉じた。
終戦を迎えた三浦監督は左翼席の一角から応援してくれたファンたちにあいさつ。藤川監督から花束を贈られてグラウンドを去った。ロッカーでは選手、スタッフの一人ひとりに一言ずつ言葉をかけ、別れの握手。報道陣の前に立った時、その目は赤くうるんでいた。
「もちろん悔しさはあります。阪神は強かった。今年はリーグ優勝を目指してきた中で、達成できなかったわけですから」。そう言いながら「今は終わったなと、監督業が今日で終わるんだなと感じています」とホッとした表情も見せた。
今回の辞任は自ら決意を固めて南場智子オーナー(63)に伝えた。「相談ではなく決断を伝えさせていただいた。優勝できなかったのは監督の責任だから、ケジメをつけないといけない」。南場オーナーも「それだけの覚悟なので受け入れた」と慰留の言葉はかけなかったという。
ただ、この3連戦は三浦監督の口癖だった「全員で全力を尽くしてきた」の割には寂しい内容だった印象も否めない。初回から先発したケイが佐藤輝に先制3ランを浴び、打線は高橋の前に8回一死まで無安打だった。
ならば、打線全体で絞った狙い球が来るまで待つ作戦を取ってはどうだったか。三浦監督に聞いたところ「ウチに待てのサインはありませんから」と答えていた。そうした〝無手勝流〟の野球で昨年は下克上で26年ぶりの日本一を達成した。だが、27年ぶりのリーグ優勝を果たせなかった今季は「番長野球」の限界を示したともいえる。
南場オーナーは「われわれなりに積み上げたものがあるので、それをゼロベースで壊すのではなく、その上にその土台をさらに発展させられるような体制で臨みたい」と話した。次期監督は内部昇格が最有力。番長の最後の戦いは砕け散ったが、レガシーは受け継がれる。













