DeNAは30日のヤクルト戦(横浜)で4―5と競り負けた。今季限りで辞任することが29日までに明らかになった三浦大輔監督(51)にとっては、この日が〝判明後初采配〟。白星をつかめなかったとはいえ、9回には今季引退となる森唯斗投手(33)が1回無失点で引退登板を果たしたことで、指揮官も「球場全体が盛り上がりましたね」と目を細めた。
セ2位でCSファーストステージの本拠地開催が決定しているチームには、格好の調整でもあった。「この(最後の)2試合はメンバーが変わります」(三浦監督)と明言した通り、主力をベンチで休ませ、若手を試すべく大幅な入れ替えを断行。先発の竹田、救援の伊勢、森原ら3投手を登録抹消し、代わりに右腕・篠木、代打要員の東妻、ドラフト5位新人の田内を昇格させた。篠木は4回2失点、代打起用の田内は遊飛だった。
「篠木は打たれたけど、怖がらずに攻めの投球ができていた。(神里、加藤らスタメン起用した野手も)打席が空いている選手が打席に立てたのはよかったと思う」
そう語った三浦監督の退任が明らかになって以降、球団広報部は異例の態勢を敷いている。指揮官の囲み取材では退任に関する質問を控えるようメディア各社に要請。11日から始まるCSファーストステージからポストシーズンの全日程を終了するまでは、退任の公式発表も行わない方針だ。三浦監督の勇退セレモニーや会見も、全ての戦いが終わってからセッティングされるという。
日本一を目指す戦いは佳境を迎える。指揮官の退任が波紋を広げないようにという球団と三浦監督本人の配慮だろう。番長自身、最後の采配にかける熱い思いは相当なもの。DeNAは4年連続でCS進出を果たし、粘り強いチーム体質へと変貌した。だが、三浦監督はこう強調している。
「体質にはしたくない。二十何年も優勝できてないわけですから。年間を通してこういう戦いができればと思います。今、目指しているのは(リーグ優勝の)次の目標ですから。第1の目標(優勝)に向かってやってきた中で、達成できずに次の目標に切り替えた。その切り替えがしっかりできているということです」
シーズンを通して勝ち切る力をつけなければ、本当に強くなったとはいえない。その土台を作るため、2年連続日本一を達成するため――。番長最後の戦いは続く。












