「2025 パーソル クライマックスシリーズ パ」ファーストステージ第2戦(12日、エスコン)で、パ2位の日本ハムが同3位のオリックスを5―4で競り勝ち、連勝突破を決めた。フランミル・レイエス外野手(30)の8回逆転打に象徴されるように、試合はこの日も大接戦。野球評論家の柏原純一氏は、ファイナルステージ進出を決めた日本ハムについて、15日からのパ1位・ソフトバンクとの戦いについても「互角の勝負ができるはず」と太鼓判を押した。
【柏原純一「烈眼」】ファーストステージを戦った新庄ファイターズは、考え得る最高の形で、宿敵ソフトバンクとのファイナルに向かうこととなった。好守に渡る連日のナインの強さには「たくましいチームになったな」とOBの1人としても、感心させられるばかりだ。
試合は先発・北山がオリックス打線に2発を浴び、一時は3点差を追う展開。2回にすぐさま1―1の同点した直後の3回に、北山が紅林に3ランを食らった時は、さすがに1勝1敗のタイに持ち込まれることを覚悟した。
だが、3点差となった直後の3回裏に4番・清宮幸が2点適時打となる三塁打で反撃し、再び1点差に。敵に先手を取られても食い下がり、最後の最後まで相手にプレッシャーをかけ続け、終盤8回についに逃げ切りを計ったオリックス救援陣から風穴を空けた。逆転打を放った助っ人レイエスは、もちろん素晴らしい。
ただ、そこに至るまでに敵打線に追加点を与えなかった救援陣の奮闘も見逃せない。新庄監督は4回で先発・北山に見切りをつけ5回以降、8回まで金村→玉井→上原の3人が無失点リレーを披露し、敵にダメ押しの1点を与えなかったことが、終盤の大逆転劇のひそかな下地になったように感じる。
2戦を通じ、述べ5人の中継ぎが、計7イニングを無失点。短期決戦では、1度失点した救援投手は打たれ方によっては、どうしても起用しにくくなる中〝ノーダメージ〟で、次のファイナルSに進めるのも、非常に大きい。
中でも2戦連続で最終回を3人で締めた斎藤友貴哉(29)の存在は、ポスト・シーズンを戦いながら得た大きな収穫だ。160キロの剛球と150キロに迫るスプリットを完ぺきに操り、CSの大舞台で文句なし火消しを連日演じて見せた。レギュラーシーズンでも防御率1点台前半、14ホールドも、セーブは3つのみ。クローザー起用を本格的に開始したのは、9月中旬以降だ。
シーズン中、なかなか固定できずにいた〝最終回〟が、CSでの快投で文句なしに決まる形となった。ファイナルステージの相手でリーグ覇者のソフトバンクとも、勝機はおそらく試合中の局面での攻防を制していく中で、見つけていくしかない展開になるはずだ。そんな中でベンチもナインも「最後は斎藤に」を合言葉に、戦略的にも逆算して戦える。
常日頃から「戦いながら強くなる」と話す新庄監督の〝マジック〟をCSファーストSでも、改めて垣間見せてもらった。(野球評論家)













