新日本プロレス来年1月4日東京ドーム大会でプロレスデビューを果たす2021年東京五輪柔道男子100キロ級金メダルのウルフ・アロン(29)が30日、〝現在地〟を激白した。6月の入団会見から3か月、順調にプロレスラーへの階段を登っているウルフは、バックボーンの柔道の技術を生かした技の開発に着手することを宣言。デビュー戦の形式はシングルマッチを熱望した。

棚橋弘至(左)と笑顔でトークしたウルフ・アロン
棚橋弘至(左)と笑顔でトークしたウルフ・アロン

 ウルフはこの日、来年1・4ドームで引退する棚橋弘至とともに都内で公開会見に出席した。大会のカードに関する発表はなかったが、両者が対戦する可能性は棚橋が「それぞれにテーマがあるので」と否定。ウルフも「試合はできませんけど、棚橋さんが残してきたものはなくなるわけではなく、これから先もあり続けるものなので。自分自身の何かに変えていけたらいいかなと思います」と受け入れた。

 大きな話題を集めた6月の入団会見後は「受け身」を最優先課題として練習を積み、7月大田区大会からはセコンドも務めるようになるなど練習生として順調な日々を送っている。会見後に取材に応じ「練習ではある程度プロレスの動きというのはできる段階まできているので。あとは試合ができるような準備をしていかないといけないですね、この3か月で。どういう試合をしていきたいのか、自分自身と対話しながらやっていきたいです」と成長をアピールした。

 金メダリストのプライドを捨て、ゼロから取り組んできた。しかし、今後は実戦を見据え、自分だけの武器をプロレスに落とし込む段階に突入する。ウルフは「最終的にしっかりとプロレスの土台があれば、今まで柔道で培った技術というものも生かせる技を作り上げることができると思うので。そこを目指してやっていきたいと思いますね。3カウントを取れるものなのか、ギブアップを取れるものなのか、いくつか作っていきたいと思います」と〝必殺技開発〟に意欲を見せた。

 デビュー戦の形式は「やっぱりシングルマッチやりたいですね。シングルがしっかりできるようになってからタッグマッチだと思っているので」と希望。最後は「10月26日、ウルフ・アロン杯(奥戸総合スポーツセンター体育館)で葛飾区に何のゆかりもない後輩のウダガワが招待枠として3段の部に出場いたします。やっぱり身内が頑張っているのを見ると僕もむちゃくちゃ刺激になります」とキッチリ身内ネタも入れてきた。

 会見が事実上トークイベントだったこともあって、ウルフは取材を終えると「今日はたくさんしゃべったので、のどが渇きましたね…いいですか?」と会場の駐車場にあった自動販売機でジャスミン茶を所望。ファミレスに行く時間がない時も、少しでも記者の財布にダメージを与えるという某団体OBが作った悪しき伝統を受け継ぎつつ、歌舞伎町を後にした。

記者に飲み物をたかって、満足そうなウルフ・アロン
記者に飲み物をたかって、満足そうなウルフ・アロン