新日本プロレス28日の神戸大会で、IWGP世界ヘビー級王者のザック・セイバーJr.(38)が成田蓮(27)の挑戦を退け、2回目の防衛に成功した。10月13日両国大会では、G1クライマックス覇者KONOSUKE TAKESHITA(竹下幸之介)との頂上決戦が正式決定。そんな王者が2年連続の1月4日東京ドーム大会メインイベンター、そしてプロレス大賞MVPへ胸中を明かした。
成田の執拗なヒザ攻め、さらには「ハウス・オブ・トーチャー」の無法介入に苦戦を強いられたザックだったが、地獄の断頭台をハイキックで迎撃して形勢逆転に成功。最後は打撃戦を制してサッカーボールキックを発射すると、セイバードライバーで激闘に終止符を打った。
これでザックは両国決戦で竹下とのV3戦が確定。翌年1・4東京ドームでの挑戦が恒例だったG1覇者の年内IWGP挑戦が実現するのは、昨年度覇者のザックが作った流れだ。本紙の取材に「またもG1覇者が早期挑戦を決断してくれてうれしい。これで秋の大会がさらに盛り上がると思うし、この流れが続くことを願っている。G1ではお互いに決定的な勝利を収めてきた(2戦して1勝1敗)。だからIWGPがかかった時の試合のレベルが楽しみだ」と目を輝かせた。
竹下との頂上決戦を制すれば、2年連続となる1・4ドームメインも見えてくる。来年の東京ドーム大会は棚橋弘至の引退試合、2021年東京五輪柔道男子100キロ級金メダルのウルフ・アロンのデビュー戦と話題が豊富。だからこそザックは、自身が王者として同大会に出場する〝意義〟を主張する。
「来年は最も重要な東京ドームとなるだろう。大スターの引退と金メダリストのデビューという2つの局面が重なる。この大会には私が王者として臨むことが不可欠だ。なぜなら2人は過去と未来を象徴する存在だからだ。だが俺は〝現在〟を体現するストロングスタイルの化身であり、今後10年間、次世代レスラーにとっての壁となる。だからこそドームで王座を防衛し、自分のレベルを証明しなければならない」
昨年は02年のボブ・サップ以来、22年ぶり史上2人目となる外国人選手としてのプロレス大賞MVPを獲得し、文字通り業界の顔となった。今年はノアのOZAWAの発言を発端に、スターダムの上谷沙弥も名乗りを上げるなど、かなり気の早い〝MVP論争〟が勃発している。
ザックは「もしまた王者として東京ドームで入場できるならやっぱり俺が一番ふさわしいけど、外から見ているとノアのOZAWAとスターダムの上谷沙弥が客観的に見てすごく有力だと思う。一番いい」と冷静に分析しつつ、2年連続受賞の絶対条件に年内のIWGP世界王座保持を掲げる。世界一のテクニカルレスラーの時代は、まだまだ終わらせない。












