主砲の快音が止まらない。ヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手(33)が27日の本拠地オリオールズ戦で2試合連発となる53号ソロ本塁打を放った。

 初回二死から相手先発の管野智之投手(35)のスイーパーを一閃。菅野が「投げきってはいた。コースは良かった」と自信を持って外角に投じた変化球を完ぺきに捉え、左翼スタンドに突き刺した。

 この一発で火がついたヤンキース打線は菅野に一発攻勢をしかけて、ベテラン右腕を5回途中5安打3本塁打4失点でKO。6―1で快勝して7連勝を飾り、ブルージェイズとの同率首位を守った。

 優勝争いが大詰めを迎える中、ジャッジは直近5試合で4本塁打9打点とまさに手がつけられない状態だ。レギュラーシーズンは残り1試合で、60本塁打に到達しているマリナーズのカル・ローリー捕手を追い越すことは絶望となり、打点王争いでもトップのローリーに11差をつけられる2位。しかし、打率3割3分1厘、OPS1.149はメジャートップで、両雄のMVP争いはし烈を極めている。

 そんな中、ヤンキース陣営がこの日の試合後、〝ジャッジ1強〟の大キャンペーンを展開。アーロン・ブーン監督(52)は地元ニューヨークの放送局「SNYヤンキース」の取材に「アーロン・ジャッジがどんなことをしても私は驚かない。彼こそが紛れもないMVPだ。最近1週間、彼は毎日7回も塁に出てるようなものだ。打席でボール球を打たされても、ストライクを打たされても、ホームランを放っても、彼は常に結果を出している。試合開始早々、右翼で素晴らしいプレーを見せるのも印象的だ。彼の運動能力は本当に素晴らしい。99番は何でもできるんだ。彼はまさに偉大な選手としてプレーしている」と熱弁をふるった。

 さらに菅野から20号本塁打を放った正三塁手のライアン・マクマーン内野手(30)も同局に「彼は本当に素晴らしい選手だ。守備も非常に優れている。彼の守備力はあまり評価されていないと思う。必要な時には盗塁も成功させる。彼は何でもできる選手だ。MVPに違いない」と、同僚の2年連続MVPを猛アピールした。

 そんなヤンキースの反応を受けた米メディア「クラッチ・ポインツ」は「ニューヨークがトロント・ブルージェイズを上回って首位に立つことができれば、ブーン監督の意見は投票者にも支持され、オールスター選手が再びMVPに輝く可能性は高まるだろう」と指摘した。