世代交代した精神的支柱――。ソフトバンクが27日の西武戦(ベルーナ)を4―1で制し、2年連続でパ・リーグ制覇を成し遂げた。選手会長の周東佑京内野手(29)が今季も好守でチームをけん引。ここまでリーグ4位の打率2割8分6厘、同1位の35盗塁をマークして絶対的リードオフマンに君臨し、球界屈指の中堅守備でも幾度もピンチを救った。

 満身創痍でシーズンを駆け抜けた。昨オフ手術した古傷の左ヒザは開幕当初は万全ではなかった。4月末には死球を受けて右腓骨骨折。それでも「最短10日で戻るつもり」と長期で戦列を離れることを嫌った。精神的支柱の自覚からだ。

 今春宮崎キャンプは特別枠でA組(一軍)キャンプに参加。左ヒザ手術明けで本来は福岡・筑後でのリハビリキャンプだったが、小久保監督の方針で宮崎帯同となった。「あの時、監督からは『選手会長だから連れて行くぞ』と言っていただいた。宮崎スタートに指名された意味を考えて、自分がやらないといけないと思った」。指揮官のメッセージを受け止めて、1年間戦ってきた。

選手会長として、ビールかけ前にあいさつしたソフトバンク・周東佑京
選手会長として、ビールかけ前にあいさつしたソフトバンク・周東佑京

 うまい選手は多いが、強い選手はそういない。チームの精神的支柱と呼ばれる選手は、かねて〝強い選手〟だった。シーズンは長い。1年間、体が万全な選手はいない。痛いかゆいを言わない精神力――。その姿が仲間を鼓舞する。キャラクターの違いはあれど、柳田や中村晃、今宮もそうだった。その姿を近くで見てきたのが周東。以心伝心で受け継がれていく系譜がある。

 昨年に続いて弱みを見せず駆け抜けたシーズンだった。最終盤も背部痛に耐えながら一軍帯同。選手会長2年目、リーグ連覇は紛れもない勲章だ。