ソフトバンクは27日の西武戦(ベルーナ)に4―1で逆転勝ちを収め、2年連続21度目となるリーグ優勝を決めた。

 勝って優勝を決める。そんなナインの思いがにじみ出た試合だった。初回に1点を先制されたが、2回には二死一、二塁から野村に適時打が飛び出し同点。そしておいしいところを持っていったのは背番号24だった。5回、一死一、二塁で打席に立った栗原。高橋の浮いた変化球をとらえると、打球は中堅手の頭上を越えていった。勝ち越しとなる2点適時三塁打。栗原は三塁に到達すると塁上で両手を掲げ力強くガッツポーズした。3夜連続となる決勝打に「このチャンスを絶対に生かそうと集中した。しっかり自分のバッティングができた」と感情を爆発させた。

 今季はシーズン開幕から打撃の調子がなかなか上がらず、7月には右わき腹痛で約2か月間、戦線を離脱した。一軍に再合流したのは8月末。小久保監督からは「9月に大爆発しておいしいところを持っていってほしい」とハッパをかけられた。その言葉通り、勝負の9月はここまで打率3割8分8厘、2本塁打、16打点と大暴れ。8月までのうっぷんを晴らすかのような活躍で見事においしいところをかっさらった。

 投げては先発・有原が7回5安打1失点の好投で13勝目(9敗)。8回は藤井、そして9回は杉山がマウンドに上がり、最後はセデーニョを併殺打に打ち取った。歓喜の瞬間が訪れるとナインはマウンド付近で歓喜の輪を作り、指揮官は7度宙を舞った。

 シーズン序盤はケガ人が相次ぎ一時は最下位に沈んだ。それでも代役の選手が役割を果たし、徐々にチーム状態は上向きに。日本ハムとのし烈な優勝争いを制し、見事に栄冠をつかみ取った。