ソフトバンクは26日の楽天戦(楽天モバイル)に4―3で逆転勝ちを収め、優勝マジックをついに「1」とした。孫正義オーナー(68)が戦況を見守った試合で優勝へ価値ある1勝を手にした。

 終盤に試合をひっくり返した。先発の上沢は2回までに3点を失う苦しい立ち上がり。それでも持ち前の修正能力で3回以降はスコアボードにゼロを並べ、味方の反撃を待った。すると打線は6回に柳町の5号2ランが飛び出し、7回には近藤、栗原の連続適時打で一気に逆転。上沢が7回を投げ切り、8回は松本裕、9回は杉山と盤石リレーで試合を締めた。王手をかけた状況に小久保監督は「あと1勝です」と次戦に目を向けた。

 試合前の時点でマジックは「2」。この日、チームの優勝を見届けるため、多忙を極める世界的実業家である孫オーナーが仙台まで足を運んだ。分刻みのスケジュールで動くオーナーにとって球場を訪れるのはたやすいことではない。だが鷹の総帥にとっても優勝の瞬間は格別なはず。この日も多忙の合間を縫って仙台入りした。昨季は京セラドームで歓喜の瞬間を見届け、グラウンド上でナインから胴上げされた。

 2位・日本ハムが勝利したことで惜しくも優勝はお預けとなったが、総帥が見守る前でチームは執念の逆転勝ち。今月は6日に続き、御前試合で見事連勝を飾った。勝負の9月、2戦2勝という戦績が示すように孫オーナーが来訪した日の勝率はかねて高い。存在自体が鷹にとってアドバンテージとなり得る。

 27日以降はホークスの勝利とともに優勝が決定する。分刻みで動くオーナーが当日球場に足を運ぶことができるかはギリギリまで分からないが、御前試合となればホークスにとってはこれ以上ない追い風となる。今年はどんなエンドロールになるか──。