ソフトバンクは24日の楽天戦(楽天モバイル)に8―3で快勝し、連敗を4で止めた。試合がなかった2位・日本ハムとのゲーム差は「3」に広がり、マジックは1つ減って「4」となった。

 鷹の主砲がチームを勢いづけた。「1番・左翼」でスタメン出場した柳田悠岐外野手(36)は第1打席で右翼線へ昇格後初安打となる二塁打を放ちチャンスメーク。復帰3戦目で飛び出した待望の一打はチームが勢いを取り戻すのに十分だった。

 結果的にこの回2点を奪い、チームは19イニングぶりに得点。柳田は6回にも一、二塁間を破る右前打を放つなど2安打1打点の活躍で、復帰後初の守備でも3度の守備機会を無難にこなした。試合後は「今日は守備のことしか考えていなかった。逆にそれがよかったのかなと思います」と表情を緩めた。

 小久保監督は「レフトフライを取るだけでも盛り上がった」とニンマリ。1番起用については「ふさわしい打者がいないから。彼がスタメンで一番ふさわしいという判断」と説明した。打順の提案を行う村上打撃コーチも「(打順を決めるときに)柳田の1番を最初に考えた。今日は彼が打線に勢いをつけてくれた」と働きぶりをたたえた。

 そんな中で、鷹の背番号9に見えた〝明るい兆し〟が「走塁」だった。初回は打球がラインの内側に落ちたことを確認すると一塁ベースを蹴り、勢いよく二塁に滑り込んだ。その後、無死一、三塁から栗原が内野ゴロを放った際には素早く三塁へ帰塁。相手の守備を乱しオールセーフを誘った。

 柳田の足はまだ万全とは言い切れないというのがチームの共通認識。それでもこの日は練習中の走塁練習から試合の動きに躍動感があった。チーム内からも「しっかり走れている」との声が上がっていた。野球選手にとって〝走ること〟は打つ、投げるにも勝る基本動作。この日見せた疾走感は柳田本人にとってもチームにとっても確かなプラス材料だった。

 鷹に柳田あり──。し烈な優勝争いが続く中で、帰ってきたスーパースターへの期待は高まるばかりだ。