一軍がリーグ優勝へ向かう中、二軍で存在感を放つ若鷹がいる。ソフトバンク育成2年目の中沢恒貴内野手(20)だ。今季初めて二軍戦に出場すると、9試合の出場ながら打率3割1分と結果を残している。望まれる来季の飛躍、そしてまさかの異色の〝二刀流〟願望も…。その胸中を直撃した。
――二軍戦に出る中で感じる手応えは
中沢 いろんな課題が出てくるんですけど、試合は毎日ある。今はその場しのぎというか、課題の量と試合数のペースが忙しいというか。今は試合で結果を残すことに精いっぱいですけど、ちょっとずつつぶせてる課題はあるのかなと思います。
――今注力している課題は
中沢 一番は速い真っすぐをしっかり確率よく捉えて飛ばすこと。三軍から上がってきて一番自分の課題だなと感じる部分です。
――ルーキーイヤーはリハビリからのスタート。課題が出ることが収穫だ
中沢 本当に課題が出ることがありがたいです。今のうちに課題をつぶせたら、来年もっと勝負できるんじゃないかなと自分の中で思っているので。もう残り少ないですけど、どれだけ今の課題をつぶせていけるかがポイントかなと思います。
――6月はケガでリハビリ組にもいった。どうモチベーションを保ったのか
中沢 その時はまだ二軍にいけてなくて、調子もよかったので、ついてないなと思っていたんですけど、(リハビリの)期間でいろんなことが試せるんじゃないかなと思って。中谷リハビリコーチも一緒に取り組んでくださって、すごく前向きにリハビリできました。
――リハビリ組には今宮健太内野手もいた
中沢 ショートでノックを一緒に受けさせてもらって。特にゲッツーの動きは細かく教えてもらって、自分の中ですごくプラスになりました。
――選手としての理想像は
中沢 一軍で活躍するのはみんな夢だと思うんですけど、ケガを恐れないプレーというか。(元巨人の)高橋由伸さんがすごく好きで、ケガが多い方だったと思うんですけど、ケガを怖がらない。そういう選手が僕は一番かっこいいなと思ったので、僕もそうなりたいです。
――東京出身、なぜ高校は青森の八戸学院光星に
中沢 正直、すごく甘い考えで。甲子園のチャンスが5回あるので、1回は行けるだろうみたいな。(当時は候補が)光星と青森山田ぐらいじゃないかなと思って。甘い考えで決めちゃったんですけど、行ってみたら簡単じゃなくて、すごく苦労した。
――チームメートには高校の1学年上の佐藤航太外野手もいる。当時の話はするか
中沢 ちょくちょくしますね。(2022年夏の)甲子園に出たときに航太さんが愛工大名電戦でレフトにランニングホームランを打ったんですけど、その時のレフトが(当時)1年生の(今年の高卒ルーキーの)石見で。すごい縁だなと。そういう話はしますね。
――同期には前田悠伍投手や藤田悠太郎捕手、育成にも藤原大翔投手や佐倉侠史朗内野手など有望な選手が多い
中沢 そうですね。やっぱり一緒に上がりたいです。本当に僕は置いてきぼりにならないようにというか。必死に頑張って、みんなで上に行くために自分もついていければなと。
――漫画が好き
中沢 電子書籍で読んで、実物は買ってないやつもあるのでわからないですけど、多分100冊くらいは…寮にも結構あるし実家にもある。
──一番好きな漫画は
中沢 『バクマン。』っていう漫画家を目指した人たちを描いた漫画なんですけど。(一時期は)漫画家になりたいと思っていた。野球が終わったら、ちょっと漫画家をやってみたいなと。
――かなり異色の二刀流だ
中沢 柳田さんの野球と競馬(馬主)みたいな。もちろん(野球で)大活躍したらですけど、野球と漫画の二刀流。月一くらいで連載できたら最高です(笑い)。
――今年残りの目標
中沢 せっかく二軍にいるので、たくさんチャレンジをして、いろんな課題を出して、次の試合で一個ずつ課題をつぶしていけるように。あとは(今シーズンを)二軍で終わらせたいなと。食らいついて来年につなげられるように残りも頑張りたい。
☆なかざわ・こうき 2005年7月3日生まれ 東京都江東区出身。右投げ右打ち、内野手。背番号131。身長180センチ、体重84キロ。八戸学院光星高では3年時は主将としてチームを甲子園ベスト8に導いた。2023年育成ドラフト4位でホークスに入団。入団直前に左肩の手術を受けた。今季は宮崎春季キャンプで一軍の対外試合にも出場するなど存在感を発揮。二軍では打率3割1分(42打数13安打)、0本塁打、6打点(9月21日現在)。












