パ・リーグの新人王争いが混迷の度を深めている。

 野手の候補者はほぼこの大卒ルーキー3選手に絞られている。14日の楽天戦でロッテ・西川史礁外野手(22)が12球団の新人最速で100安打に到達。続いて楽天・宗山塁内野手(22)が17日の日本ハム戦でこの大台をクリア。西武・渡部聖弥外野手(23)は21日の楽天戦で8度目の猛打賞を記録し99安打。100安打に王手を懸けている。

 西川は6月以降の〝追い込み〟でここまで99試合に出場し打率2割7分8厘(106安打)、3本塁打、34打点。負担の大きい遊撃のポジションで111試合に出場する宗山は打率2割6分1厘(103安打)、3本塁打、25打点をマークしている。

 開幕からクリーンアップとして起用されライオンズでは石毛宏典(1981年)、清原和博(86年)、後藤武敏(03年)に続く7人目の新人2桁本塁打の10本をマークする渡部も、98試合で打率2割5分8厘、37打点とライバル2人に遜色ない数字を残している。

 後半追い込んできた西川のインパクトは強いが、守備負担の多いショートを守りながら、コンスタントな活躍を続けてきた宗山の評価も高い。出場98試合中77試合(約79%)でクリーンアップとして起用され、一定の数字を残してきた渡部聖も評価に値するだろう。

 投手に目を向けてみると、ソフトバンクとの激しいV争いを展開している日本ハムの4年目・達孝太投手(21)が7勝2敗、防御率2・28と飛躍の年を迎えている。

 2桁勝利なら文句のないところだが、8月以降の6試合で1勝1敗、防御率3・13と失速気味なのが気になるところではある。西武の3年目・山田陽翔投手(21)も中継ぎとして44試合で2勝3敗1セーブ14ホールド、防御率2・28と堂々たる成績を残して候補の一角に名を連ねている。

 複数のパ・リーグ関係者が「抜けた存在がいるわけではない。それぞれが高いレベルで競っている今年のパ・リーグは票が割れる」と予想する中で最多票を集める新人は誰か。混戦レースの最後10試合前後をどう終わらせるかが、その決定打になるかもしれない。(成績はいずれも22日時点)