西武は6日のロッテ戦(ベルーナ)に4―0と完勝。勝負の9月を4連勝スタートとし、楽天と入れ替わって7月29日以来の4位に浮上した。

 西口文也監督(52)は「内容的に素晴らしかった。(良かったのは)制球力じゃないですかね。コースも高さもよかったですし、どんどんストライク先行で勝負していけたことが球数の少ない完封につながったんじゃないですかね」と先発・渡辺勇太朗投手(24)の投球を絶賛。9回97球2安打、無四球でプロ初完投、初完封を「マダックス(100球未満の完封勝利)」で飾った右腕の好投をたたえた。

 この試合に関して、指揮官が渡辺に与えていた「一人で投げ切ってほしい」という〝ミッション〟を最高の形で遂行した。 西口監督は「本当にいい仕事をしてくれました。自信のつく1勝になったんじゃないですかね」と6勝目を挙げた渡辺を称えながら、念頭に置いていたのは7日のロッテ戦(ベルーナ)でプロデビュー登板を迎える〝リトル・マダックス〟篠原響投手(18)のことだ。

 現在二軍で8勝(4敗)を挙げ、その正確な制球力、ピンチにも全く動じることのない堂々たるマウンドさばきを披露するドラ5高卒ルーキーは、多くの球団関係者が「近い将来のウチのエース」と期待を寄せる若獅子の星だ。

 そのデビュー直前の試合で渡辺が注文通りに一人で試合を投げ切りブルペン陣を温存し、プロスペクトのデビュー戦のお膳立てを整えたということ。一軍相手のプロ初登板ということで篠原の投球メドは「5回、70~80球」だと思われる。

 西口監督は注目のデビュー戦に「本当にどういうピッチングをしてくれるか、楽しみですね。どんどん相手打者に向かって行ってくれればいいです。バックがしっかり守ってあげて、早い回にしっかり点を取って篠原を楽にしてあげる展開になればね、言うことなしだと思います」と野手陣への注文を忘れなかった。