クロエンケ・スポーツ・エンターティンメント(KSE)が大谷翔平もかつて所属したエンゼルスを買収することで合意したことが1日(日本時間2日)に分かった。球団が発表した。この取引はMLBの最終承認が前提で2027年第一四半期に完了する見込みだという。

 03年にウォルト・ディズニー社から1億8400万ドル(約294億円)で買収してオーナーになったアート・モレノ氏は「モレノ家は23年間エンゼルスを運営できたことを光栄に思います。KSEの経験と実績から、球団にとって最適な次期オーナーであると確信しています」とコメントした。

 売却額は発表されていないが米メディアはパドレスの39億ドル(約6240億円)を上回る史上最高額の40億ドル(約6400億円)と報じている。22年8月に球団の身売りを検討すると発表し、23年1月に撤回した。その際の球団資産価値を米経済誌「フォーブス」は22億ドル(約3500億円)と見積もっていた。

 ニューヨーク・ポスト紙のジョン・ヘイマン記者は自身のX(旧ツイッター)でモレノ氏を痛烈に皮肉った。

「アート・モレノはフランチャイズをどん底に突き落とし、記録的な高額(しかも購入額の22倍)を手に入れた。彼にとっては素晴らしいことだ」
 モレノ氏がオーナーになった以降、04年からの7年間で5度地区優勝を飾ったが、プレーオフ進出は14年が最後だ。今季もア・リーグ西地区最下位で11年連続でプレーオフ進出が絶望的となっている。

「しかし、それは選手とは全く異なる。選手は報酬を得るために結果を出さなければならないのだから」

 KSEのオーナー兼会長であるスタン・クロエンケ氏はNFLラムズ、NBAナゲッツ、NHLアバランチ、MLSラビッズ、イングランド・プレミアリーグのアーセナルFCも所有。ラムズは21年にスーパーボウル制覇、アーセナルも昨季22シーズンぶりに優勝している。〝焼野原〟になったエンゼルスをどう立て直すか。注目だ。