日本ハム・達孝太投手(21)の女性人気が、うなぎ上りだ。プロ4年目を迎えた右腕は5月4日の西武戦(エスコン)で今季初勝利を飾ると、その後も無傷の6連勝。7日の西武戦(エスコン)でプロ初黒星を喫したが、今やチームの先発ローテに欠かせない存在になりつつある。19日のオリックス戦(エスコン)では7回114球の力投も実らず5失点で7勝目を逃したもののチームは9回に2点差をひっくり返し、6―5で劇的な逆転サヨナラ勝ち。〝持ってる男〟ぶりも証明した。

 好成績に加え、甘いマスクと身長1メートル94センチのモデル級スタイルを誇るだけあって、シーズン序盤から達の女性ファンが急増。21歳右腕の登板日には試合前から本人のグッズを身に着けた熱狂的女性ファンが、球場スタンドを闊歩(かっぽ)する光景も日常的になってきた。

 これには球団関係者も「数がどのぐらいかはわかりませんが、明らかに達のグッズを持つ女性ファンがここ数か月で多くなってきた」と驚くばかり。「エスコンはもちろんですが、最近はビジター戦でも彼目当てのファンが目立つようになってきましたから」と目を丸くしているだけに、女性ファンの〝達推し〟は本物なのだろう。

 となれば気になるのは、達が今後「女性ファンから圧倒的支持を受け続けた球団OBの〝あの人〟を超えられるか」ということ。「あの人」とは、現在ヤクルトで活躍する西川遥輝外野手(33)だ。

 西川は日本ハム在籍時からプレーだけでなく、端正な顔立ちやルックスで女性ファンを魅了。長年にわたり「ハルキスト」と呼ばれる熱狂的女性ファンを抱えていた。その人気ぶりは今も球団内では伝説化して語り継がれているといい、確かに旧本拠地の札幌ドーム時代には西川が打席に立つだけでスタンドにいる女性ファンの多くがピンク色の応援タオルを掲げ、一斉に黄色い声援を送るほどだった。

 現時点で、この当時の女性ファンの応援を超えるような日本ハムの選手は出てきていない。だが、今の達なら西川を超える可能性を十分秘めていると言えるだろう。そんな期待もあるためか、前出関係者も「ウチ(日本ハム)の女性ファンの推しはここ数年、分散傾向だった。でも達だけは、ナインですら『あの長身とルックスで野球選手なのは反則』と嘆くほどの男前ですからね。今後成績を伸ばしていけば、ウチだけじゃなく他球団の女性ファンも注目してくれるはず。西川選手を超える存在になるのは時間の問題かもしれない」と力を込める。

 この日のオリックス戦で達は4回まで一人の走者も許さない完全投球を見せながら、5回に中川のソロと宗の満塁弾で計5失点。4被安打ながら2被弾で大量失点につなげてしまったが、試合後は「チームが負けなくて本当に良かった。ただ、もう一回できるなら(5回の場面を)やり直したいですね。まあでも、また一つ勉強になりましたし。次は勝ちたいですね」と前を向いた。パ2位のチームが首位・ソフトバンクとゲーム差は3のまま変わらず、V戦線に踏みとどまったのも達にとって〝ポジ要素〟だ。

 悔しさを糧に次戦での巻き返しを誓う、その口ぶりや姿もすがすがしい。ハルキストならぬ「タツキスト」がスタンドを席巻する日は近いのかもしれない。