フィリーズのプライス・ハーパー内野手(33)が自身が参戦したMLBホームランダービー(13日=日本時間14日=フィラデルフィア)で〝飛ぶボール〟がひそかに使用されていたことを暴露し、波紋が広がっている。

 今年のダービーは3ラウンド合計で31本塁打を放ったカージナルスのジョーダン・ウォーカー外野手(24)が初優勝。2018年に制覇しているハーパーは第1ラウンドで8人中6位の8本に終わり敗退した。それでも482フィート(約147メートル)の特大弾を放ち、存在感を見せつけた。

 大アーチが次々と飛び出した今回のダービーについてハーパーは米紙「ニューヨーク・ポスト」に「ボールは飛ぶように加工されている(ジュースされている)んだ」と告白。「どうして知ったのか?」の質問に対しては「それには答えないよ」とケムに巻いたが「誰もが知っていることだ」と確信に満ちた表情で語ったという。

 MLBは否定したというが、ダービーでの〝飛ぶボール〟の使用は以前よりウワサされてきた。2019年にはアストロズに所属していたジャスティン・バーランダー投手(43)が「ホームランダービーではずっとジュース入りのボールを使っているんだ。彼らはやり方を知っている。偶然ではない」と暴露し、物議を醸した。

 ハーパーの爆弾発言はSNSで一気に広まり「確かに音が違った」「彼は競争に負けて時代を保とうとしているだけだ」「スポーツは娯楽なんだからいいんじゃない」「ハーパーのような選手が懸念を表明したんだからMLBは事実を伝えるべきだ」とさまざまな意見が寄せられた。

 米メディア「ビッグ・リード」は「2026年の大会も例外ではなく、ボールは信じられないほどの距離まで飛び出し、大会はまるでホームランパーティーと化してしまった」と指摘し「ブライス・ハーパーは物議を醸すことをいとわない人物だが、今回、野球界の陰謀論者たちにここ数年で最高の火種を提供してしまった」と解説した。