第107回全国高校野球選手権大会の第13日(19日)、準々決勝の第3試合は県岐阜商が横浜(神奈川)に延長11回、8―7でサヨナラ勝ちを収めた。県岐阜商は16年ぶりとなるベスト4を決めた一方で、横浜は春夏連覇とはならなかった。
結果的に大激戦となった組み合わせ。この試合を「感無量」と見守った人物がいる。横浜、県岐阜商の両校にトレーナーとして携わっている渡辺匡宏さんだ。
渡辺さんは岐阜県美濃加茂市の出身。現在トレーナー業務を務めるのはこの2校の他に、東濃実業、益田清風(いずれも岐阜)の計4校のみだ。参加校数が3000校を超える夏の選手権大会、強豪校とはいえ4校のうちの2校が甲子園出場を果たし、準々決勝という大舞台で対決する確率は限りなく低い。試合中、渡辺さんは「人生何回やってもこんなことないでしょうから、感無量というか。どちらが勝ってもお互いベストパフォーマンスを尽くしてほしい」と語った。
横浜の奥村頼人選手(3年)とつながりがあり、横浜のトレーナーを務めていた中で、昨年9月に藤井監督が県岐阜商の監督に就任したタイミングで同校のトレーナーも担当。甲子園期間中も両校の選手のコンディションを管理し、選手からの信頼は厚い。県岐阜商のトレーナー就任時には横浜の高山部長からも「(県岐阜商は)これは強くなるね」と言葉をもらったという。
「(両校が)勝ち上がれたから、こういう縁ができたんだと思います。藤井監督にも村田監督にも感謝です。私、今甲子園11連勝中なんですよ。横浜が春5勝して夏3勝して、県岐阜商も夏3勝して。今日で止まってしまう。でも、本当にすごくありがたい」(渡辺さん)
11連勝はサヨナラという形でストップした。それでも今夏、ここからまた「2連勝」が始まる可能性は十分だ。













