2年ぶりVへまい進する猛虎のキーパーソンであることに何ら変わりはない。阪神のジョン・デュプランティエ投手(31)は、18日に二軍球場・日鉄鋼板SGLスタジアム尼崎で行われた投手指名練習に参加。先発が予定されていた19日の中日戦(京セラドーム)に向けて先発陣とともに汗を流したが、下肢の張りのため再調整となった。

 キャッチボールや投内連係などの通常メニューはこなしており、藤川球児監督(45)ら首脳陣がコンディション面を配慮した上での一軍登録抹消とみられる。

 デュプランティエはここまで15試合に登板し、6勝(3敗)、防御率1・39をマーク。抜群の安定感を誇るだけでなく、奪三振数ではDeNA・バウアーと並ぶ113でリーグトップに君臨している。

 本人は「三振が取れるのはいいことですが、ゼロの試合では僕は気にしない。三振というより早くアウトが取りたいというのが強い」と謙虚に話すが、NPB1年目にして最多奪三振のタイトル獲得も当然視野に入る。

 そんな助っ人右腕は、米国の名門・ライス大卒で数学や科学を得意としている。NPB初の高専卒としてプロ入りし、日本新記録となる40試合連続無失点記録を達成した石井大智投手(28)も「僕と比べ物にならないぐらい、ずっと頭がいいです」と一目置く存在だ。

 この日の練習でもベース方向を指さし、完璧な日本語で「一塁? 二塁?」とコーチやナインに確認。さらに石井、栄枝、伊藤将がスマホのアプリで遊んでいた麻雀にも興味を示し、教えを請うたこともあったという。「麻雀はまだまだですが(笑い)。日本語を教えたら、次話す時にはその言葉を使って話しかけてきますし。文化だったりも積極的に知ろうとしているので、尊敬してますね」(石井)

 異国の地に飛び込みながらも、貪欲かつ勤勉な秀才右腕。最強虎投手陣の重要な一角を担っているだけに、シーズン佳境での完全復活が待たれる。