阪神は6日の中日戦(バンテリン)に3―2で競り勝ち、2連勝。真夏の9連戦最初の対戦カードを幸先よく勝ち越し、優勝マジックを「32」まで減らした。
相手先発・柳を打ちあぐねたこともあり、ゲーム終盤までビハインドを追う展開。だが最後は充実した投打の陣容と確かな地力の差で、敵軍を押しつぶした。8回二死三塁で打席に入った主砲・佐藤輝明内野手(26)が三遊間を鋭く割る適時左前打で、まずは同点。延長10回に一死満塁の好機を迎えると、大山悠輔内野手(30)の押し出し死球によってゲットした3点目が結果的に決勝点となった。
虎先発の村上頌樹投手(27)が6回2失点で降板して以降の4イニングを、さも当然のごとく無失点でリレーした盤石のブルペン陣も、勝機を大きくたぐり寄せる力となった。この日の勝利で今季の対中日戦は7勝7敗の五分。藤川虎がここまで唯一苦戦してきた井上竜への苦手意識も、ようやく拭い去られつつあるとみていいだろう。
13年ぶりとなるCS進出を目指す中日は、セ・首位を独走する猛虎にとって〝目の下のたんこぶ〟とでも呼びたくなるような厄介な存在だった。細川、ボスラーら打線の軸が安定し、長年の課題だった得点能力の低さは改善傾向。無双守護神・松山の戦線復帰も近いとあって、チーム状態は今後も上昇していくことが有力視されている。
セ界制覇へ向け極めて視界良好な位置にいる猛虎だが、球団OBからは「もしCSファイナルまで、中日が上がってくれば、あっさりとやられてしまいそうな嫌な予感が…」と〝最悪のシナリオ〟を危惧する声も出ていたほど。昨秋のセ・CSでもリーグ王者の巨人が、レギュラーシーズンで11・5ゲームの大差をつけていた3位・DeNAを相手に3勝4敗(アドバンテージ含む)で下克上突破を許していただけに油断はできない。
チームの総合力が問われる長丁場のレギュラーシーズンとは違い、秋の短期決戦はその時々のチーム状態や対戦相手との相性などが大きく戦局に影響を及ぼす。これまで苦手としてきた難敵を、横綱相撲で土俵の外に突き落とした藤川球児監督(45)は「自分たちのペースで野球がやれている」とニヤリと笑い球場を後にした。












