大谷翔平投手(31)らを擁する世界一軍団が〝改心〟した「荒くれ者集団」を迎え撃つ。ナ・リーグ西地区の2位に転落したドジャースは、15日(日本時間16日)から本拠地ロサンゼルスでパドレスとの3連戦に臨む。わずか1ゲーム差で開戦するバチバチのライバル対決が大荒れ必至とみられる中、パドレスの「切り込み隊長」フェルナンド・タティス外野手(26)は〝乱闘封印〟を宣言。その真意は…。
大谷にとっては悪夢の〝凱旋試合〟となった。13日(同14日)に行われた敵地でのエンゼルス戦では、今季9度目の先発で2023年のWBC決勝以来となるトラウトと対戦。2打席連続の見逃し三振に仕留めたが、5回途中4失点で降板となり、救援陣が逆転を許してスイープ負け…。今季のエンゼルス戦が6戦全敗となった上、チームは4連敗中で、首位に立ったパドレスとの直接対決に臨むこととなった。
その傷心の大谷にライバルが追い打ちをかける。タティスが地元紙「サンディエゴ・ユニオン・トリビューン」に対して「死球を当てられてもマウンドに突進することを自重している」と発言しているのだ。
両チームの〝因縁〟は根深い。昨年のポストシーズンも大荒れとなったが、今年6月の対戦ではタティスへの死球を契機に乱闘騒動が勃発。ドジャース・ロバーツ監督、パドレス・シルト監督の両指揮官が退場する異常事態に発展した。さらに、パドレスの守護神・スアレスによる大谷への「報復死球」まで飛び出した。
MLBからも処分が下された泥試合以来となるライバル対決。だが、パドレスは〝ラフプレー〟の封印を示唆している模様だ。タティスは今月10日(同11日)のレッドソックス戦で147キロ直球を左腰に受けたが、いつものように一目散にマウンドへは行かずグッとこらえて一塁に向かった。
「マウンドに突進することもできた。でも、これまで我慢してきたことには理由があるんだ。もしマウンドに行っても、ただ投手と話すだけじゃない。マウンドに上がれば、きっと我を忘れてしまうだろう。それに、そうすることで得られるものよりも、失うものの方が大きいだろう。だから、とにかく試合に出て、彼らに勝つ方法を見つけようとしているんだ」(タティス)
乱闘騒ぎを起こせば、退場させられて不利になる。さらにドジャース戦で出場停止となれば最悪だ。地区優勝の可能性が見えた今、何よりも最優先はドジャース戦の勝利だという。
6月の7度の直接対決でタティスは3度ぶつけられた。同僚のマチャドらは怒り狂ったが、タティスは「野球をするためにここに来た。グラウンドでやるのは野球だけだ。それ以外のくだらないことに時間をかける余裕はない。コントロールできないなら、もっと良い攻撃の仕方があるはずだ」と冷静さを見せる。
球団の本気度を感じ取っていることも大きい。パドレスは7月末のトレード期限最終日に若手有望株16選手を放出し、アスレチックスから守護神のメーソン・ミラー投手(26)と先発左腕のJP・シアーズ投手(29)ら6選手を獲得。プレラー本部長は「優勝するつもりなら、弱点があってはいけない」と理由を明かしていた。
パドレスの外野手、シーツは「ああいうブルペンを武器に、しかも層が厚い打線を組めば、相手チームに大きなプレッシャーをかけられる」と必勝パターンに胸を張る。
タティスは現在、絶好調。直近5戦は打率4割5分(20打数9安打)で5連勝に貢献している。チームも直近17戦で14勝3敗で後半戦に首位に立つのは2010年以来15年ぶりだ。今季のドジャース戦は2勝5敗と分が悪いものの、逆転Vが見えたパドレスに隙はない。大谷狩りの準備は整った。












