F1レッドブルの角田裕毅(25)が、今後の運命を大きく左右する今週末のベルギー・グランプリ(GP、27日決勝)へ向けて自信をみなぎらせた。

 角田は4月の日本GPから緊急昇格したが、低迷が続いて更迭論が高まりを見せた。だがクリスチャン・ホーナー代表が電撃解雇されて、角田と姉妹チームのレーシングブルズ時代に盟友関係だったローラン・メキース代表が新たに就任。これが追い風となり、角田の今季途中の退団はなくなったとの観測も広がっている。

 それでも、レッドブルでは前言撤回でドライバーの緊急更迭を繰り返してきた歴史があり、短期休暇明けとなる今回のベルギーGPと来週のハンガリーGP(8月3日決勝)の結果次第では、夏休み中の緊急更迭もありうるとの見方もくすぶっている。何より、来季以降の契約がない角田にとっては、移籍市場が佳境を迎えるこの時期に猛アピールが必要で、これから迎える2連戦は将来を左右する正念場だ。

 そうした中でベルギーGPへ向けて、角田が並々ならぬ決意を示した。英メディア「GPブログ」は「ご存じの通り、メキースは解雇されたクリスチャン・ホーナーの後任だ。ベルギーGPを控えたツノダ・ユウキは、オーストリアチームのこの変化に期待を寄せている」として、角田のコメントを報じた。

 角田は「チームにとって新たな時代を迎えるこのレースに臨むにあたり、ローランと再び連携できるのは良いことだ。レーシングブルズ時代には、本当にうまく協力できたからね」とメキース代表の就任を歓迎。そして「彼の働き方を理解している。私たちが全フォーカスするのは前進することにあり、僕個人としても必要なパフォーマンスを発揮できるよう努めている」と意欲的に語った。

 そして、低迷が続いて窮地で迎えた3週間の短期休暇で復活への手応えを得た様子だ。「レースのない期間は、ハードなトレーニングと精神的なリセットを交互に繰り返してきた。スパ(ベルギーGP)に臨むにあたり、精神面と肉体面で最高の準備を整え、より良いコンディションで臨みたいと考えていた」と角田は自信満々。「現在、精神的にも肉体的にも強く、シャープな状態だ。夏休みの前のこの2レースを楽しみにしている」と高らかに宣言した。

 ベルギーGPのサーキットが快走へ追い風になるとみており、重ねて自信をみなぎらせる。「スパは楽しいサーキットで、私たちに合っているかもしれない。スプリントはいつも難しい、このオフ期間に積み重ねた作業と準備が、私たちを良い状態に導いてくれるはずだ」。持ち前のビッグマウスを取り戻した角田が、レースでも驚異の走りを見せてくれるか楽しみだ。