2年ぶりのVへ盤石だ。阪神は球宴前の前半戦を終え、53勝35敗2分け。貯金「18」を積み上げ、2位・DeNAに9・5ゲーム差をつけて首位独走態勢をガッチリ固めた。

 チーム休日の22日には、ラファエル・ドリス投手(37=四国IL・高知)と契約を結んだことを発表。助っ人右腕の6年ぶりとなる復帰で支配下枠は70人ピッタリとなり、2年ぶりのV奪還に向けてラストピースが埋まった形となった。

 前半戦では、就任1年目ながら首位独走に導いた藤川球児監督(45)の人心掌握術も光った。9日の広島戦(マツダ)では練習後、ベンチに引き揚げた高寺望夢内野手(22)を呼び止め、何やら談笑。高寺は苦笑いを浮かべつつ「練習のノックでエラーしたんですけど。監督の前を通った時に呼び止められて『見てるぞ~』ってイジられました」と明かし、その後「練習からしっかりやらないとと思いますし、意識しながらやってます」と表情を引き締めた。

 2023、24年と2年間、一軍昇格を果たせなかったが、今季は開幕一軍メンバーに抜てきされた虎の背番号67。5月13日のDeNA戦(ハードオフ新潟)では、1点ビハインドの9回二死から起死回生のプロ初本塁打もマークし、成長した姿を見せつけた。

「(藤川監督には)キャンプ中にいじられることは何回かありましたが、シーズン中はあまり記憶にないですね。やりやすい環境をつくってもらってて、ありがたいです」と語る言葉には、指揮官への信頼とチームの良好な雰囲気がにじむ。

 火の玉指揮官の下、結束力を高める猛虎軍団が後半戦もこのままセ界を突っ走りそうだ。