新日本プロレス29日の愛知県体育館大会で行われたIWGP世界ヘビー級王座戦は、挑戦者のザック・セイバーJr.(37)が、後藤洋央紀(46)を撃破して第13代王者に輝いた。試合後は、柔道男子100キロ級で21年東京五輪金メダルのウルフ・アロン(29)の入団を〝ザック節〟で歓迎した。

 今年2月の大阪大会で後藤にベルトを奪われたザックは、5月の米国・オンタリオ大会で再戦に臨むも、まさかのダブルフォールによるドローで王座奪回に失敗。この防衛を不服とした後藤の指名を受け、完全決着戦となった。

 互いの手の内を知り尽くした両者の攻防は、一歩も譲らない激闘となった。ザックは終盤の25分過ぎ、後藤に変型セイバードライバーを決めて勝負ありかと思われたが、カウント2で返される。

 ならばと腕十字からクラーキーキャットに移行。後藤はギブアップだけはしなかったが、ザックが両足も固める複合関節技で完全に動きを封じたためレフェリーが試合をストップ。ザックが王座返り咲きを果たした。

 試合後、ザックは「このベルトのことだけを4か月追い求めた。この手を離れていたのは4か月だが、俺の人生で最も長い4か月だった。自分が最高の王者でないなんてイヤだ。ましてやIWGPなんだぞ。これは世界で最高のレスラーであることを意味する」と誇らしげに語った。

 そして、鳴り物入りで新日本入団を果たしたウルフの話題に。「そうだ、ウルフィーはどこだ? ワオーン。アロン、アロン・ウルフ。やあ。シンニホン・ニ・ヨウコソ。デビューを見られて、わくわくしてるよ。これは〝兆し〟だ。オリンピックのゴールドメダリストがニュージャパンに参加し、素晴らしいアマチュアレスラーもいる」と歓迎する。「だからアロン。マッテル。タノシミ。君のプロレス・トレーニングをどんなふうにするか見てみよう。お前はオリンピックのゴールドメダリストかもしれないが、これはプロフェッショナルレスリングで、俺は世界最高のレスラーなんだ。タノシミ」と王者の立場からウルフの今後に期待を寄せていた。