新日本プロレス29日の愛知県体育館大会で行われたIWGP世界ヘビー級王座戦は、挑戦者のザック・セイバーJr.(37)が後藤洋央紀(46)を撃破し、第13代王者に輝いた。

 今年2月の大阪大会で後藤にベルトを奪われたザックは、5月の米国・オンタリオ大会で再戦に臨むもまさかのダブルフォールによるドローで王座奪回に失敗。この防衛を不服とした後藤の指名を受け、完全決着戦が実現した。

 互いの手の内を知り尽くした両者の攻防は、一歩も譲らない意地の張り合いとなった。ザックは変幻自在の関節技で後藤を追い詰める。一進一退の攻防からGTRを浴びるも、右腕のダメージが大きい後藤のカバーが遅れたため九死に一生を得た。

 25分過ぎ、右腕が使えない後藤に左のラリアートを連発されたザックは、3発目をフロントキックで迎撃すると、アックスボンバーを発射。セイバードライバーから足をクラッチした変型セイバードライバーを決めて勝負ありかと思われたが、驚異の粘りを見せる後藤にカウント2で返されてしまう。

 ならばとザックは腕十字からクラーキーキャットに移行。後藤はギブアップだけはしなかったが、ザックが両足も固める複合関節技で完全に動きを封じたため、レフェリーが試合をストップ。ついに死闘に終止符が打たれ、ザックが王座返り咲きを果たした。

 敗れた後藤はノーコメントで会場を後に。「後藤革命」を掲げ同王座の最多防衛記録7を樹立したが、無念のレフェリーストップ負けでベルトを手放してしまった。