阪神は29日のヤクルト戦(神宮)に6―0で完勝。投打がかみ合った理想的な試合運びで、カード勝ち越しを決めた。
猛虎名物「アイブラック3兄弟」が久々となる揃い踏みで、打線を一気に勢いづけた。この日「6番・左翼」として5月21日の巨人戦(甲子園)以来となるスタメン出場を果たしたのは高卒4年目の若武者・前川右京外野手(22)。藤川監督は三塁に佐藤輝、右翼に森下を置く開幕時の守備位置でこの日の一戦に臨んだ。
前川は、無死一塁で迎えた5回の第2打席で中前打を放ち一、三塁と好機を拡大させることに成功。勢いづいた後続も連打でつなぎ、この回だけで打者一巡の4得点。直近5戦で平均2得点しか挙げられていなかった打線は一気につながった。
見逃し三振、中前打、空振り三振、一ゴロの4打数1安打という結果で一日を終えた前川は「チャンスを逃さないように。目立った活躍をしなければいけないと思っていたので」と鼻息を荒くしてゲームに臨んでいたと明かす。スタメン再定着へ、まずは一定の結果を残した格好だ。
2人の兄貴分もかわいい末っ子の帰還に祝砲で応えた。前川とともに、アイブラックの愛好家として知られる〝次男坊〟の森下は初回に先制の13号ソロをマーク。〝長男〟の佐藤輝も終盤8回に20号の大台に到達するソロアーチを右翼席に叩き込んだ。役者が揃ったことで、本来のつながりと爆発力が戻ってきた虎打線。苦しみに苦しみ抜いた6月の戦いを、11勝11敗の勝率5割で乗り切った。












