ドロ沼から抜け出せなかった。DeNAは17日の西武戦(横浜)で0―3と完敗を喫し、悪夢の5連敗。3カードぶりに本拠地に帰ってきたが、相手先発の今井にシャットアウトされた。今井に許した17奪三振は西武の球団新記録であると同時に、DeNAにとっても球団ワースト記録となった。

 試合後の三浦大輔監督(51)は「完全にやられました」と、今井の力投に脱帽。「真っすぐもスライダーもフォークも良かった。今日のヒットは牧の2本だけでしたからね。攻略というところで、早めに仕掛けていかないといけなかったんだけど、点が取れませんでしたね」

 その今井は7回二死、牧から空振り三振を奪うと、マウンド上で投げ合ったトレバー・バウアー投手(34)の十八番パフォーマンスである刀を振り下ろす「ソードセレブレーション」まで披露。試合後に「またやりたい」と笑みを浮かべるほどの余裕だった。

 一方、完全にお株を奪われた先発のバウアーは4回に先制点を献上。8回までは1失点に抑えていたが、9回に2点を追加されると127球で降板した。

「8回ちょっと投げて、失点もあったけど、まずまずの内容だったんじゃないかと思う。こういう(投手戦の)試合では、先に失点したほうが負けにつながるということ」とバウアー。「今井はメジャーで通用する投手か」との質問を向けられ「間違いなく通用するよ」と答えるしかなかった。

 バウアー自身は、これで4勝5敗と黒星が先行。今後、10勝を挙げた2023年のように立ち直る可能性はあるのか。三浦監督は「良かったり悪かったりと、結果が試合によってハッキリしてますよね。打たれている球は不運な当たりもありますが、甘いところにいっているのもある」と分析している。その上で「なかなか打線が援護できてないので(打たれまいという意識が強くて)投球が窮屈になっている部分もあるのかな。早めに援護できれば思い切っていける部分が出てくると思います」とも続けた。

 ただ助っ人右腕は苦戦続きで結果こそ伴っていないもののベンチ裏でチームの面々に献身的な姿勢を見せることで、別の側面において貢献している。自分の投球だけでなく、他の投手に対する助言にも積極的だからだ。18日の西武戦(横浜)で先発するアンドレ・ジャクソン投手(29)はこう明かす。

「相手打者について、この打者にはこういうボールを投げたほうがいい。あるいは、こういうことはしないほうがいいと、そういう会話はバウアーとよくしていますよ」

 27年ぶりのリーグ優勝と日本一連覇には、やはりバウアーの力が必要不可欠。次回登板ではサイ・ヤング賞の意地と実力を満天下に見せつけたい。